暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR X其は苛烈なる疾風の化身なる者〜Fjortseng〜
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からな。

「あ、はい! よーし! 次は負けません!」

グッと握り拳を握って意気込むフィヨルツェンの頭をそっと撫で、私は「えいえい、おー!」と拳を振り上げるこの子を微笑ましく眺めた。

・―・―・終わりだ・―・―・

『白焔の花嫁ステアの全術式を解除! マイスター! 体の方は!? 大丈夫!?』

『ああ、大丈夫、問題ないよ』

創世結界ムスペルへイムと神器・“シンマラ”の具現化を解除したことで、頭痛と胸痛も治まった。ふぅ、と一息吐いて、クレーターの底に降りる。そこにはフィヨルツェンが仰向けに倒れていた。

「・・・おやすみ、フィヨルツェン」

フィヨルツェンの側に寄って、内務調査部に観られているのにも構わず俺は片膝立ちして、虚ろな瞳を俺へ向けているあの子の頭を撫でてやる。すると俺との思い出なんて残っていないだろうにフィヨルツェンは安心した子供のように安らかな顔を浮かべ、そしてその体を構築している魔力を一気に爆ぜさせた。

「ぅく・・・(これが、テラ・・・フォーミング・・・)」

ベルカの地を覆っていくフィヨルツェンの膨大な魔力。フィヨルツェンは死してベルカの地を再生させるのだろう・・・。
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