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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR X其は苛烈なる疾風の化身なる者〜Fjortseng〜
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の創世結界は、この世界全ての炎を自在に扱えることが出来る反面、それだけで魔力消費が大きい。ま、それに見合うだけのことが出来るわけだが)

宙に立つフィヨルツェンの足元に広がる溶岩を操り、噴水の如く噴き上げさせてあの子を攻撃するも、風嵐系機体として通常機能である短距離高速移動を用いて溶岩の噴水の効果範囲から離脱した。

(さぁ行こうか、ステア!)

――よぉーっし! 最大火力で、最大全速で、フィヨルツェンを救ってあげようじゃん!――

――轟煉甲冑(アルマメント・ヴウカオン)――

炎の川から滴り落ちてくる炎塊を捕まえて、膜状にして俺を覆わせる。そして宙を蹴り、フィヨルツェンと真っ向から対峙する。

「おのれ!!」

――結断する鴉刃(ディスアセンブル・フェザー)――

“ハガウル”から鳥の羽根をした魔力矢が同時に6発と射られた。アレは対魔力攻撃で、魔力を分断する効果を有している。今発動している炎の防御膜も、意味を成さずに貫通されるだろうが・・・。

(回避している時間が勿体無い)

すでにムスペルへイムの端の方が揺らぎ始め、ベルカの大地が見え隠れしている。完全に解除されたら、身を隠しての狙撃をしてくるだろう。さすがに持久戦に持ち込まれたら負ける。

『アイリ。ダメージ覚悟で突っ込む。エイルを準備していてくれ』

『ヤヴォール!』

1発目が炎膜に着弾。膜に拒まれたのは一瞬で、矢は俺の右頬を浅く裂いて行った。さらに全身を掠ったり、グサッと太ももや肩や胴体と突き刺さったりとダメージを負うが、それに構わず突っ込む。命に関わる頭部や胸部に当たりそうになった時は、空いている右腕を盾として使って防御。

「っ!!」

「おおおおおおおおおおおおッ!!」

“シンマラ”の攻撃範囲にフィヨルツェンを収め、右肩から左わき腹の軌道で振るう。

瞬神の風矢(ソニック・エア)!」

俺のそんな一撃を急速後退することで躱し、指に挟み込まれていた風矢4本を射た。至近距離ということもあって、空戦形態の機動力を以ってしても2本の直撃を許した。腹と左太もも。痛覚は今もなお遮断されているため、なりふり構わず逃げたフィヨルツェンを追撃。

「真技!」

ステアの真技を発動し、龍の腕のような形状の白焔で“シンマラ”全体を覆う。フィヨルツェンが高速で後退しつつ、「お往きなさい!」蛇状の風矢、ミュート・スレイヤー12発を射た。直線での移動であれば、空戦形態の俺の方が速い。蛇矢に噛み付かれる前に間をスルー。

「少し痛むが許してくれ」

新たな風矢を番えられる前に、“ハガウル”を握っているフィヨルツェンの左指に右拳を打ち込む。ボキボキと骨が折れる音が耳に届き、「い゛っ・・・!」フィヨルツェンが“ハガウル”を手
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