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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR X其は苛烈なる疾風の化身なる者〜Fjortseng〜
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†††Sideルシリオン†††
今回の事件の中核であろうキュンナとグレゴールの逮捕まであと1歩というところで、“堕天使エグリゴリ”のフィヨルツェンが姿を現した。
「邪魔をするのか? フィヨルツェン」
「わたくしも最後の大隊の幹部ですので。王と大隊長を守護するのも役目の1つゆえ」
グレゴールの不死性は消失させたため、実力は削れなくても撃破可能にはなった。なら、俺は両手を上げて手を出さないことを示し、フィヨルツェンは天弓“ハガウル”の先端で、キュンナとグレゴールを拘束していた俺のバインドを裂き、2人を解放した。
「同志ヴィスタ。計画通りに頼みましたぞ」
「承知しています」
グレゴールはキュンナを伴ってトレーニングルームから出て行ったため、ステガノグラフィアに『誰でもいい。転送装置を完全に停止させろ』と指示を出す。この場では見逃すが、この施設から逃がしはしない。
「さぁ、始めようか。これだけ広い場所なら十分だろ?」
『マイスター! 頑張って! アイリも頑張るから、遠慮せずに魔術を使ってね!』
『ありがとう、アイリ。頼りにしている!』
アイリの言葉に応え、2つある“エヴェストルム”のシリンダーよりカートリッジを2発ずつ、計4発とロード。柄に埋め込まれた魔力増幅の魔石はまだ使わない。フィヨルツェンによって討たれたステアの神器と真技のために残しておかなければ。
「いいえ。わたくしと貴方の闘いの場はここではありません」
フィヨルツェンはベストのポケットから1枚のカードを取り出し、「転送魔法のカードです。場所を変えましょう」と、俺の足元へと向けて投げ捨てた。
『マイスター! フィヨルツェンの得意なフィールドに移動させられちゃうかも!』
フィヨルツェンは正面からの真っ向勝負より、身を隠せる場所からの遠距離狙撃を得意とする機体だ。このような隠れる場所がない、だだっ広いフィールドではあの子の持ち味は活きない。
(アイリの言うように、俺にとって有利な場所を選ばせて貰う!)
カードが足元に到達する前に魔力弾で弾こうとしたが、足を退けたフィヨルツェンの足元にはすでに別のカードが置かれていて、カードを中心にミッド魔法陣が広がったのが見えた。
(ここでフィヨルツェンと離れるのはまずい・・・!)
瞬時にカードの迎撃をやめ、俺の足元に飛ばされて来て、キンッと刺さったカードを見下ろす。直後、魔法陣が展開されて転移魔法が発動する。すでに転移魔法の光に飲まれていたフィヨルツェンが「では、わたくしのフィールドでお待ちしております」と言い、その姿を消した。
『マイスター・・・』
『大丈夫だ。俺とアイリのコンビにならフィヨルツェンに遅れを取りはしない』
フィヨルツェンも他の“
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