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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part4/初邂逅!
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たばかりの自分たちには心当たりはなかった。誰もが初耳と言いたげな反応を察し、アニエスは説明し始めた。
「ここしばらくの間、トリステイン各地で盗賊による連続盗難事件が起きている。財宝はもちろんだが、それ以上にマジックアイテムや武具を好んで盗んでるのだ。高名な貴族の屋敷にも簡単に入り込んで、その貴族が隠し持っていたお宝を確実に奪う。噂を聞いて他の連中も選りすぐりのメイジを雇い、隠し場所を変えたりでやり過ごそうとしても、その盗賊にかかればどんな守りも突破され、隠し場所も正確に突き止められて結局ブツを盗まれてしまう。
その盗賊に対して、我々もこうして魔法衛士隊等と連携して追っているのだが…」
苦い顔を浮かべるアニエス。いつ、現在のアルビオンを支配しているレコンキスタやその後ろに控えている真の元凶が、メンヌヴィルのような刺客を送り込んでくるとも、それとは全く異なる脅威がこの国を狙うとも限らない。
「盗賊かぁ。なんだかフーケみたいな奴だな」
サイトはその盗賊に、以前戦ったフーケのことを思い出す。彼女も、大胆にも国中から凄腕のメイジが教員として集められている魔法学院に秘書として潜入して『破壊の杖』を盗もうなどとしたものだ。
「…」
テファはそれを聞くと気まずそうな表情を浮かべる。フーケことマチルダは自分達を養うために盗賊稼業に勤しんだ。間接的に自分が何も悪くない人たちに迷惑をかけたようにも感じてしまった。本人であるマチルダも同様である。
「そのまさかだ」
が、次にアニエスが口にした言葉は、サイトたちに、一層の衝撃を与える。
「どうもその女…少し前にも騒ぎを起こしていた女盗賊、土くれのフーケらしいのだ」
「フーケが…!?」
「嘘…」
「なんだって!?」
「…!」
口からそんな言葉が出たのは、サイトとテファ、マチルダの三人であった。
そんなはずがない。フーケ、もといマチルダはテファや子供達と共にアルビオンを脱出して以降、アンリエッタの計らいもあって修道院にて孤児たちと一緒に過ごしている。アニエスが知らぬことだが、その本人もここにいるのだ。今更盗賊に戻るなんてあり得ない。シュウもまた言葉を発さなかったが、表情がやや険しくなる。
でも今、トリステインは『土くれのフーケ』のために窃盗被害を各地で被っている。
「ただ、一つ不可解なことがある」
「不可解なこと?」
しかしさらにもう一つ、アニエスはその『フーケ』なる人物について、気になることがあるらしい。それをサイトに問われ、詳細を告げようとしたその時、

突如サイトのビデオシーバーと、シュウのパルスブレイガーが着信音を鳴らした。

これが鳴るということは、ムサシの方で何かあったかもしれない、ということ。その着信音を聞いて、シエスタは曾祖父の形見を変わらずサイトが愛用していることを内心喜ん
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