黒星団-ブラックスターズ-part4/初邂逅!
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持している。シュウも、実質今は稼ぎの手段がない状態だからどこぞの馬の骨にくれてやるようなことは避けたいと思うのだった。
「まっ、痴漢に関しちゃ、ここに貴族の娘っ子がいたら、うちのバカ犬もあんたを狙ってるかもしれないからなんて言っただろうな。な、相棒」
「おいこら!誤解を招くようなこと言うな」
サイトは顔を出してきたデルフに突っ込みを入れるように言い返す。
「え…」
しかしデルフのいらない発言によって、女性としての防衛本能が働いたらしいテファが、ささっとシュウの後ろに隠れる。
「…なぁテファ、このタイミングで俺を見るのやめてくれね?俺そんなことしないって…」
サイトは凄まじく傷ついた。…本音を言うと、男としてちょっと堪能してみたい、という気持ちはあるのだが決して口には出さない。
「サイト、ダメだよ?女の子は好きな人以外に触られちゃうとすごく悲しい気持ちになっちゃうんだよ?」
「もう、サイトさん!私という女がいながら!」
「前にも言ったと思うけどけど使い魔君、テファに手を出すなら、土に帰るつもりでいなよ」
「忠告、痛み入ります…」
リシュにまで叱られ、シエスタやマチルダからも痛烈な視線を向けられる…何もやってないのに。ルイズがいなくても自分はなぜこうも理不尽な目に遭うのだろうかと己の運命を嘆くのだった。シュウに至っては深いため息を漏らしている。
…そんな時であった。
街からガヤガヤと騒ぎ声がサイトたちの耳に入った。
「各員街の至る地点にて、奴の出現に備え待機しろ!なんとしても奴を捕まえるのだ!」
銃士隊の隊長アニエスの声だ。彼女が部下たちを率いてトリスタニア各エリアに隊員たちに命令を下し、銃士隊隊員はそれに従い各地へ散っていく。それを見ている街の人たちも、また何らかの危機が街に起ころうとしておることを予感して不安げだ。
部下たちを各地に飛ばしたのを見送ったところで、アニエスの目にサイトたちの姿が映り、サイトたちの元へ歩み寄ってきた。
「む、サイトではないか。ミス・ヴァリエールは一緒ではないのか?」
「今日は普通に授業受けてますよ。俺はちょっとこっちに用事ができたんで、俺だけなんです」
「私たち、ですよサイトさん」
横からひょいと顔を出してきたシエスタが頬を膨らませながら、サイトの腕に自身のそれを絡ませた。
「シエスタ、アニエスさんが見てるから…」
堂々とくっついてきたシエスタにサイトはタジタジだ。
「少女よ。私はサイトをそのような目で見ていないから安心してくれ」
「どうでしょうかね…サイトさんはお優しいですから、どうも綺麗な方が集まってくる傾向にありますから」
「やれやれ、ミス・ヴァリエールといい、そこの彼女といい、相変わらず隅に置けない男だな」
アニエスはシエスタとサイトのやり取りにクス
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