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ある晴れた日に
602部分:アヴェ=マリアその二
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な」
 やはり返答はない。しかしそれでも声をかけていた。
 そうして彼女のこことに訴えていたのだ。奈々瀬にもそれが見えた。
「あいつ、そんなことを」
「見えるな、雨が」
 また未晴に言うのだった。
「この雨が。ギターも聴こえるな」
「一人でやってたの」
 その彼を見て呟く奈々瀬だった。

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