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デート・ア・ライブ~Hakenkreuz~
第七話「休日の過ごし方・U」
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ほぼ無傷とはいえ目の前で先行と大音量の爆発が起きればどんなものでも恐怖を覚えるだろう。真那も数秒とは言え恐怖に心を包まれるが直ぐに気を取り直し辺りを見渡すが既に彼女の姿は無かった。

「くっ!何処に行ったのですか…!」

真那は取り逃がしたと言う現実から手を握り締めるのであった。




一方、真那から無事に逃げることが出来た彼女は森の中を不規則に走っていた。真那を撒くためであるがあの爆発に気付く者もいるだろうし長居は無用だった。

既に森のある公園の反対側まで来ていたがまだ安心は出来なかった。今はただ、真那に見つからないように息を潜め逃げるのみだ。

彼女が本気になれば真那などどうにでも出来るが今真那を倒せばDEM社が本格的に介入してくるのは目に見えていた。

デウス・エクス・マキナ・インダストリーと呼ばれる軍事会社はCR-ユニットを始めとして様々な武器を製造している。更に魔導師最強のエレン・メイザースの存在もあり彼女とて現段階では迂闊に手を出す事は出来なかった。DEM社と本格的に敵対するのは彼女の考えではもう少し先であった。

「(…ここまでくれば大丈夫、と言いたいけど…)」

彼女は先ほどから感じる霊力にげんなりする。かなり近くから発せられるそれは今最も出会いたくない相手であった。

「(前門の虎後門の狼、か)なら私が進むのは…」

彼女は右へと反れる事で回避しようとする。しかし、

「おやおやぁ?私に挨拶せずに立ち去るつもりですかぁ?」

「…」

彼女の目の前の地面から一人の少女、ナイトメアが現れる。どうやらこちらが確認できたように既に彼女の僅かに漏れる霊力をあちらも感知していたようである。

「…どいてくれないか?」

「きひひひ、別に構いませんよ。貴方とやり合うにはまだ私の力は足りないですからね。けぇどぉ」

ナイトメアは短筒を彼女へと向ける。

「是非とも今から見てほしい光景があるのですよ。それからでも遅くはないのではないですか?」

ナイトメアは歪んだ笑みを彼女へと向けるのであった。

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