601部分:アヴェ=マリアその一
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明日夢も賞賛の言葉を言うのだった。
「今まで以上にね。凄いわよ」
「未晴にもその心届いてるわよね」
「届いていない筈がないわ」
これまで二人の話を聞くだけだった。恵美がこここではじめて言った。それまでは夜の暗くなってきた店の中で窓の激しい雨を見ているだけだったがここで言ったのだった。
「心はね。届くものだから」
「だからなのね」
「それあいつの心も未晴に」
「なるわ」
恵美はそれを強く信じていた。まさに確信だった。
「絶対にね」
「あいつ、凄いね」
茜はその顔を俯けさせて表情を消して述べた。
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