暁 〜小説投稿サイト〜
ある晴れた日に
600部分:誰も寝てはならぬその十八
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
れが今娘に言うことだった。
「わかったわね」
「うん」
「わかったらもうシャワー浴びて寝なさい」
 優しい微笑みはここでもだった。
「いいわね」
「うん。じゃあ」
「女の子はいつも奇麗にしないといけないから」
 このことはこの母親も同じだった。つまり清潔にというのだ。
「だからね。晩御飯も食べたわよね」
「それは」
 食べた。何とかではあったが食べることはできたのだ。
「じゃあ後はシャワーだけね。行きなさい」
「うん、ママ。それじゃあ」
「未晴ちゃん、絶対に見捨てたら駄目よ」
 優しいが厳しい言葉だった。今のは。
「わかったわね」
「ええ」
 最後に頷いて席を立つのだった。そうしてアルバムをなおしてからシャワールームに向かう。彼女もまた悩みから解き放たれたのであった。


誰も寝てはならぬ   完


                2009・12・1

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ