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ある晴れた日に
6部分:序曲その六
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命だぜ」
「命かよ」
「そうだよ、命だよ」
 言いながらまだギターを持っている。
「これがないと生きていけないんだよ」
「まあこういう奴はよくいるな」
「音楽好きにはな」
 野茂と坂上は一応はそれは認める。
「しかしな。それでもな」
「リアルで見ると結構な」
「引くってか」
 今度はその二人に対して言う正道だった。
「まあ引くな」
「嘘言うのは嫌いだしな」
「ちぇっ、何なんだよ」
「とにかくさ。この一年」
 桐生が話を纏めにかかってきた。
「皆で仲良くやろうよ。楽しくね」
「ああ、こちらこそな」
「宜しく」
 野本と竹山が並んで応える。親戚同士でありながら実に対象的な二人の言葉が最後となりこの場は終わりとなったのであった。これがクラスのはじまりであった。

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