第一章
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一発だけなら
その国がどんな国か、殆どの日本人はこう断言した。
「犯罪国家だろ」
「拉致に麻薬に独裁政治にな」
「国民は餓えて独裁者だけ肥満しててな」
「軍隊ばかりでかいしな」
「核開発に実験ってな」
「とんでもない犯罪国家だろ」
「あんな国は早くなくなれよ」
こう言っていた、そしてこの時もだった。
この国は問題を起こしていた、核開発が常に言われていてだ。
各ミサイルの実験も行っていた、しかも周囲に打つというはた迷惑ぶりだった。
「そんなに核兵器持ちたいのかよ」
「そこまでして自分達の体制守りたいか」
「ミサイル開発して打つ国で国民食わせろ」
「それが筋だろ」
殆どの日本人がこう思った。
「完全にテロ支援国家だから潰せよ」
「経済制裁強化しろ」
「どうせなら憲法改正して日本も攻撃出来る様にしろ」
こうした意見も出た。
「そしてあんな国さっさと潰せ」
「拉致被害者を助けろ」
「拉致は犯罪だろ」
「甲斐開発と実験も国際法違反だ」
「日本に攻撃してくる気満々だろ」
「このままじゃ日本も危ないぞ」
こうした意見も出ていたがだ。
ここでかつては与党にもなり常時百人以上の議員を衆参両院に擁していたが今では五人も国会議員がいなくなっている民主会社党の党首逵本水保が言った。
かつては東大法学部を主席で卒業し司法試験にも合格した弁護士であり所謂戦時売春婦の難癖でそちら側の弁護士について名を挙げて国会議員になった。
鳥の様な顔と黒目勝ちの丸い目で黒髪をショートにしている、そしてその彼女がテレビでこの国の核実験について発言した。
「一発だけなら誤射かも知れないですし」
「日本の領土内に落ちてもですか」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「攻撃等刺激する行為はです」
「するべきではないですか」
「私はそう思います」
「全くですね」
眼鏡をかけた白髪の面長の男が言ってきた、ジャーナリストの青樹里である。
「一発だけならです」
「誤射かも知れないですよね」
「誤射だったらですよ」
逵本に応えて言うのだった。
「こちらも過激な行動はよくないです」
「本当にそうですよね」
テレビでこんな発言をした、するとだ。
ネットで二人の発言は忽ちのうちに話題になった、棒巨大掲示板ではスレッドが立って色々書き込まれ各種動画サイトにもあげられた。
「ハァ!?」
「ミサイルで日本人が死んでも誤射か!?」
「何言ってんのこいつ等」
「それが核弾頭積んでたらどうなるんだよ」
「それで攻撃するなってか」
「日本人が何十万死んでもいいのかよ」
「これが日本人の発言かよ」
次々に書き込まれていった。
「こいつ等ガチで工作員だな」
「という
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