第一章
[2]次話
メディアの嘘
この国のインターネットではマスコミの欺瞞が常に指摘されていた。
「また嘘か」
「あのこと報道しないな」
「こんなのばかりだな」
「新聞もテレビも酷いな」
「どっちもな」
「こんなのだとな」
それこそと言うのだった、多くの者が。
「観ていて馬鹿になるな」
「一方的な報道垂れ流しだからな」
「こんなのばかり読んで観てるとな」
「本当に馬鹿になるぜ」
「ネットでちゃんとチェックもしないと」
「どうしようもないな」
とかくマスコミの欺瞞、もっと言えば偏向と自分達に都合のいい編集やそういったものが問題になっていた。
そしてだ、都知事選でだった。
マスコミが推す人物を観てだった、誰もが呆れた。
「酉声かよ」
「あんな奴が出て来たか」
まさにマスコミ関係者だった、北朝鮮に好意的でその発言は完全にマスコミの偏向そものの輩だった。
「何が今の政治に対抗だよ」
「こいつ北朝鮮は拉致はやってないって言ってたぞ」
このことがここで言われた。
「拉致はあったぞ」
「あったのに釈明もしないで平気で偉そうに言い続けてるしな」
「恥知らずな奴だよ」
「他にも色々言ってるしな」
「あんな奴都知事にしたら大変だぞ」
「簑部都政の再来になるぞ」
かつて長きに渡って続いた革新系知事の下の都政だった、マスコミ受けはよかったが大赤字でしかも都政は停滞したことで今は批判されている。
その都政が今ここで言われるのだった。
「あんなのまたやったら東京大変だぞ」
「オリンピックにも何言うかわからないぞ」
「あっちの奴にはオリンピック反対の奴いるしな」
「酉声も言いかねないな」
「今さからオリンピック返上とかな」
「言ってること只でさえ極左なのにな」
極めて偏向しているというのだ。
「マスコミは例によってあいつ贔屓してるな」
「あんな奴を知事にしようってな」
「あいつは本当に知事にしたら駄目だぞ」
「とんでもないことになるぞ」
ネットではしきりに危惧の声が出てだった。
酉声の問題点が指摘されていった、彼はその選挙活動のいい加減さも指摘されていた。そうして彼の支持率はネットから落ちていったが。
マスコミの問題はそれだけではなかった、都知事選では酉声を担いでいる者達が何かと動いていたが。
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