第二章
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「ペガサスナイトは女性が多いな」
「はい、職業柄」
「どうしてもそうです」
「男のペガサスナイトもいますが」
「ペガサスナイトといえばです」
「やはり女です」
「女が主流です」
家臣達はマロリーに次々に答えた、この世界のバッキンガム宮殿にいる彼に対して。
「そのことはです」
「既に我が主もご存知ですね」
「お話を聞く限りでは」
「そうだ、ペガサスナイトも募集するが」
この兵種は太平洋や地下世界にも多いが欧州が主流だ、他にはパラディンやジェネラル、ドラゴンナイトといった兵種もだ。
「その時に言おう」
「左様ですか」
「そうされますか」
「その様に」
「是非な」
真面目な顔でだ、マロリーは家臣達に話した。そしてだった。
彼はペガサスナイトの募集も行った、するとすぐにロンドンとそのすぐ近くにいるペガサスナイトの者達が彼の下に馳せ参じてきた。するとだった。
その彼女達、人間やエルフや精霊といった欧州の主流である種族の者達の服装を見てだった。マロリーは驚いた。その感情を顔に出して話した。
「服が」
「服が何か?」
「どうかしましたか?」
ペガサスナイトの少女や女達は驚いた顔のマロリーに対して尋ね返した。
「一体」
「どうかしましたか」
「いや、普通だな」
見ればどの女も普通の騎士の恰好だ。動きやすい上着の上に胸鎧を着けている。そして下半身はというと。
ブーツとズボンだった、マロリーはその服装を見て言うのだった。
「動きやすい軽騎兵のものだな」
「ペガサスナイトは空を飛びますので」
「しかもドラゴンナイトのドラゴンと違い身体が小さいのね」
「プレートメイルや重い鎧は身に漬けられません」
「武器もです」
「比較的軽いものです」
「それはわかるがしかし」
それでもとだ、マロリーはさらに言った。
「ズボンなのだな」
「はい、ズボンです」
「これはどの騎士も同じですよね」
「馬に乗ってもドラゴンに乗っても」
「それでも」
「性別に関係なくか、そういえば」
ここでだ、マロリーは女達の足を見た。ズボンを穿いているだけでなくブーツは太腿まで覆う長いものだ。
そしてペガサスには馬具が付けられている、手綱に鐙にそして鞍だ。その馬具達を見て彼はわかった。
「ズボンでないとな」
「馬に乗りにくいですよね」
「ズボンでないと」
「元々ズボンはそこから生まれたな」
このことはマロリーも知っていた。
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