第一章
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ペガサスナイト
ペガサスナイト、つまり空を飛ぶ翼を持つ馬に乗り空中で戦う騎士についてだった。アーサー=マロリーは夢の世界に来た時にまずはこんなことを言った。
「ミニスカートで乗るそうだな」
「よく言われているな」
マロリーに同じく夢の世界に来たばかりのシャルル=ド=ユゴーが応えた。今はユゴがーがロンドンに来てそこからブリテンそしてアイルランドの統一の為に動こうとする彼にまずはフランスの統一を考えている立場から応えた。
「そのことは」
「そうだな、日本のファンタジーではな」
「女性の騎士は常にな」
「ミニスカートだ」
「そして卿はそのことがだな」
「どうかと思っている」
マロリーはユゴーに生真面目な顔で答えた。
「それは破廉恥だ」
「ミニスカートで馬に乗るとな」
「めくれる、ましてやこの世界ではな」
「下着は私達が起きている世界と同じものだ」
「そうだ、だからだ」
それでというのだ。
「すぐに見えてしまうのではないか」
「それを喜ぶ者も多いがな」
「私は違う」
マロリーはユゴーに断固たる声で言い切った、樫の木の卓を向かい合って座っているが言葉に激昂が少しだけあった。
「それはな」
「破廉恥なことはか」
「男女の愛はいいが」
しかしというのだ。
「やはりな」
「見えたりすることはか」
「どうかと思う、だから私はだ」
「ペガサスナイトについてはか」
「これが普通の馬に乗る場合もドラゴンナイトでもだ」
こちらの職業であってもというのだ。
「許してはならない、破廉恥はだ」
「断じて許さないか」
「私はな、それでだ」
「イングランドでもか」
「まだここに来て三日も経っていないし状況把握や統治、軍の編成等すべきことは山積みだが」
「そこは誰もが同じだな」
欧州にいる星の者はとだ、ユゴーはマロリーに真面目な声で答えた。
「私もだ」
「パリの周りをだな」
「まずはパリの現状をな」
そこからだというのだ。
「把握出来てきたところだ」
「だからだな」
「ペガサスナイト云々もな」
「まだ先だな」
「少しな、だがこの世界の欧州はそうした兵種が多い」
ペガサスナイト等何かに乗って戦うものがというのだ。
「だからだ」
「それでか」
「そうだ」
まさにと言うのだった。
「私がペガサスナイトを己の軍勢に組み入れる時はな」
「ミニスカートでなくか」
「他の服にさせたい」
ユゴーに対して強い声で話した、騎士道を重んじ破廉恥なことを嫌うマロリーは今の政や軍のことだけでなくそうしたことにまで考えを及ぼしていた。
そのうえで今の自分の勢力圏であるロンドンの状況を把握して政と軍のことをはじめた、そしてペガサスナイトの募集も行ったが。
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