第五話「対話の翌日」
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
名乗っている。
女と日本語で書かれている暖簾をくぐる。朝早い事もあり中には人はおらず銭湯特有の蒸し暑さが彼女の体を包み込む。
着ていた服を消滅させタオルを持って風呂へと向かって行く。同性ですら見惚れるであろう美貌を包み隠さず晒すその姿には神秘的な魅力さえあった。誰も空間震を起こすたびにASTを蹴散らし時には死者すら出す精霊とは思えないだろう。
「(ナイトメアがここにやってきた。そして精霊の力を封印できるという五河士道…。ここも面白くなりそうね)」
ここに来てから初めて起こした空間震の後に出会った一人の少年。精霊の力を封印できるという彼に警戒こそ抱けど好意を持つ事は絶対にない。自らの目的の為にも精霊の力を封印されるわけにはいかない。いや、精霊の力を封印されれば取り返しのつかない事になりかねない。根拠は無かったが彼女は自分の脳内に浮かんだこの思いを否定する事は出来なかった。
「(…五河士道、貴方は私の目的を知った時どうするのかな?敵対?それとも…)ふ、ふふ、アハハハハハハハハハハッ!」
彼女はあり得るかもしれない未来を想像し不敵に笑うのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ