第二話「【SS】」
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STに向けて放った。本来ならASTにはそんな銃が効くはずがない。だけど、放たれた弾丸は呆気なくASTの体を貫通した。
「…え?」
自然と疑問の様な声が出ていたがそうしている間にも二発目、三発目が放たれる。銃より飛び出した弾丸はまるで意志を持ったように逃げ惑うASTを追尾し真っ赤な花を咲かせていく。
「な、何なんだよこれ…」
そして僅か数分、いや、もしかしたらもっと短い時間だったのかもしれない。その間にASTは負傷した仲間を連れて逃げて行った。精霊は追う気がないのかASTに背を向けて歩き出した。
「琴里、彼女は一体…」
「識別名【SS】は初めて現れた時から向かってくる者に容赦がなかったわ。彼女が持つあの銃のせいで既に何人も再起不能になっていて中には、死んだ人もいるわ」
「っ!」
きかされた内容はあまりも重い内容だった。それと同時に思い知った。世の中には自分の意志で手を染める精霊もいると言う事を。だけど、
「でも、あいつも精霊なら…」
「ええ、デートしてデレさせる。でも、出来る士道?彼女は十香や四糸乃みたいに甘くはないわよ?」
琴里の何処か挑発めいた言葉に俺は頷く。
「ああ、俺の力で救うことが出来るなら」
「ふふ、よく言ったわ士道。さあ、私たちの戦争を始めましょう!」
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