第三章
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「そうさせてもらうわ」
「私も」
ここでベッシーも言ってきた。
「一緒やし」
「引き受けてくれるか」
「ニャメさんと一緒に」
「なら話が早い、若し洞窟の竜獅子を何とかしてくれれば」
その時のこともだ、竜獅子は話した。
「そなた達に好きなだけの贈りものをしよう」
「私達が望むだけの」
「そうさせてもらう」
こう言うのだった。
「是非な」
「私達が望むだけって気前がいいな」
「私はこの辺りのモンスターや獣達の主だからな」
だからだとだ、竜獅子はニャメに答えた。
「当然のことだ」
「そうなんか」
「竜獅子は長く生きその中で多くの財宝を手に入れているからな」
「その中からか」
「持って行くといい」
「ほなその時は」
「その様にな」
「あとあんたは戦わへんねんな」
ベッシーは竜獅子にこのことも尋ねた。
「洞窟におる竜獅子とは」
「竜獅子は同族同士では争わないのだ」
竜獅子はベッシーの今の問いにも毅然として答えた。
「それが種族の掟なのだ」
「だからですか」
「そうだ、それでだ」
それ故にというのだ。
「私はな」
「その竜獅子とはか」
「戦わない、我等にとって掟は絶対だ」
「種族のそれは」
「だからだ、そなた達に負担をかけるが」
それでもというのだ。
「宜しく頼む」
「そういうことで」
ニャメはすぐに答えた、そうしてだった。
竜獅子との話の後で二人で進路を西に変更してまずは洞窟を探した、その洞窟は何処にあるかというと。
ニャメは自分が持っているウガンダとその周辺の地図を見つつベッシーに対して言った。
「この近くに丘があってな」
「そこにやな」
「洞窟があるから」
「ほなその洞窟がやな」
「さっきの竜獅子さんが話してくれた洞窟やな」
そこだというのだ。
「どうやらな」
「そやねんな」
「それでな」
ニャメはさらに言った。
「そこに行こうな」
「そうなるか」
「そしてな」
「そして?」
「そこによおさん獣やモンスターがおるな」
「洞窟の竜獅子の配下のか」
「その連中がおる、そやからな」
ニャメは地図を見つつベッシーにさらに話した。
「洞窟に入ったら」
「その時はやな」
「絶対に激しい戦になるな」
「そうなるな」
「間違いなくな」
「そうなるわ」
二人で話した、そしてだった。
二人はさらに西に進んだ、その中で多くのモンスターや敵を倒してそのうえで進んでいくとだった。
丘が見えてきた、それを見てニャメは言った。
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