第五章
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「それでな」
「安心出来ますね」
「何時誰が襲ってきても」
それでもというのだ。
「こうしてな」
「全くです、ではあらためて」
「自分達に任せるんや」
今度の追手は素早かった、ホンワナ達のところに風の様に接近してきて格闘戦を挑もうとしてきた。だがその彼等に対して。
ホンワナは両手に装備させた爪、鋭い金属のそれで彼等を引き裂いた。彼等が動くよりも先にだった。
切り裂いて倒した、そうして言うのだった。
「格闘戦でそう負けるか」
「お強いですね」
「自分は格闘型のスパイや」
それを得手としたタイプだというのだ。
「そやからな」
「格闘戦ならですか」
「ドラゴンが相手でも勝つ自信がある」
そこまでの実力があるというのだ。
「そやからな」
「今もですか」
「倒せた、ほなな」
「あらためてですね」
「マプートに向かうで」
こう言ってだ、そのうえでだった。
ホンワカはファラーそして婦警と共にさらに先に進んだ、とかく追手はしつこくそれこそ数えきれないだけ襲ってきた。
中には先回りしていたり雇われたとおぼしき者が来たりもしたしモンスターとの遭遇もあった。戦闘は数えきれないまでにあった。
しかしホンワカとファラーはその全ての戦闘に勝利を収め遂にマプートに着いた、だが街の入り口で。
これまでにない数のならず者の一団がいた、ホンワカはその彼等を見て婦警に話した。
「多分空船か何かでな」
「先回りしたですか」
「連中とな」
「それにですか」
「雇われた連中や」
こう婦警に話した。
「それでや」
「この数ですか」
「そや」
「最後の最後で、ですか」
「仕掛けて来たんですね」
ファラーも言ってきた。
「マプートの入り口で」
「そや、そしてな」
それでというのだ。
「これがこの依頼の最後の関門や」
「では」
「勝つで」
ホンワナはクールな口調でファラーそして婦警に言った、そのうえでだった。
二人は婦警の術のフォローだけでなく自分達も格闘をメインとしつつも術を使ってそうして戦ってだった。
ならず者達を倒してマプートに入った、そしてだった。
婦警を警察に連れて行った、婦警は彼女が持っている麻薬組織の証拠を出してだった。そのうえでだった。
ベイラを中心として活動していた麻薬組織は十星連合が動員した警察に攻められてそうしてだった。文字通り一網打尽にされ。
それぞれの罪状に合わせて厳罰に処せられた、ホンワナ達には婦警が謝礼が贈られ警察から多くの報酬も受け取った。
その後でホンワナはファラーをベイラに戻った時に街の居酒屋に案内した。そこで二人用の席に座って料理に酒を注文したがそのメニューはというと。
ご飯の上に煮た海水魚と野菜を乗せた料理であるアロース
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