第四章
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「敵もな」
「すぐに追いついてきますね」
「そうなるからな」
「また戦いになりますね」
「絶対にな、けれどな」
それでもとだ、ホンワナはファラーに話した。
「絶対にな」
「ここはですね」
「マプートまで行くで」
「そう決めたからには」
「絶対にな」
こう言ってだった、ホンワナはファラーと共に婦警を連れて馬でマプートに向かっていった。だが空にいた賊を撃ち落として一時間程するとだった。
すぐに馬に乗ったならず者達が来て後ろから襲い掛かってきた、ホンワナは彼等の気配を感じるとすぐにだった。
振り向かず手の平を後ろに向けてだった。
そのうえで術を次々に放ってならず者達を倒す、すると婦警が振り向いてならず者達の状況を見て話した。
「全員倒せました」
「スパイやからな」
それでとだ、ホンワナは婦警に前を向いたまま答えた。
「気配とかで感じてな」
「そうしてですか」
「これ位は何でもないわ」
「スパイでもそこまで出来る人は」
「そうそうおらんか」
「かなりのレベルの方ですね」
「そのことは否定せん、けど今は倒したが」
それでもとだ、ほんわなはにこりとせずに答えた。
「それでもな」
「ここはですね」
「さらに進むで」
「わかりました」
婦警はホンワナの言葉に頷いた、そうしてだった。
一行はさらに進む、途中休憩も摂るが。
周囲への警戒は怠らない、ファラーは宿場町の宿屋の中でホンワナと婦警に述べた。
「寝ていても」
「何時でもな」
「襲ってきますね」
「そやから周囲に結界はな」
それはというのだ。
「アイテムで張ってな」
「そのうえで、ですね」
「寝ような、トイレに行く時も」
この時もというのだ。
「用心や、そのトイレにもな」
「結界をですか」
「張っておくで」
「結界を張れば」
婦警も言ってきた、見れば三人共宿屋の中でも動きやすい旅着で何時何があってもいい様にしている。
「安心やからな」
「それで、ですか」
「トイレに行く時も」
この時もというのだ。
「油断せんことや」
「それでは」
「トイレの時も気を抜かん様にな、寝る時もやし」
この時もというのだ。
「結界は忘れんことや」
「それでは」
婦警も油断しなかった、実際にこの夜にもだった。
麻薬組織のならず者達が宿屋に来た、するとホンワナはそれまで眠っていたが瞬時に起き上がってだった。
彼等をやはり起きたファラーと共に倒してそれから言った。
「やっぱり来たな」
「そうでしたね」
「結界を張っててな」
「よかったですね」
「ああ、用心していれば」
それでというのだ。
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