第三章
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「それが自分の主義やからな」
「だからですか」
「絶対にな」
婦警に強い声で話した。
「そうするわ」
「左様ですか」
「ほな乗るで」
鉄道にとだ、こう言ってだった。
ホンワナは婦警を連れてファラーと共に鉄道に乗り込んだ、そうして鉄道が出発してベイラを出て暫くすると。
二人がいる部屋に今度は数人のならず者達が来た、その彼等を。
ホンワナは術で眠らせてからだった、そのうえで。
全員窓から蹴り出した、そうして言った。
「移動手段は次の駅に着いたら帰るか」
「鉄道でマプートに行くことは」
「鬱陶しい」
ならず者達が度々来る様だからだというのだ。
「それでもうここにおることもわかってるからな」
「一旦駅で降りて」
「そしてな」
「他の移動手段で、ですか」
「マプートに向かうか」
「その方がいいですね」
窓からモンスターが来た、ファラーはそのモンスターを術で撃ち落としてからそのうえでホンワナに述べた。
「鉄道の中はです」
「箱やからな」
「もうそこにいるとわかると」
「攻められ放題や」
「ですから」
それでというのだ。
「もう鉄道はです」
「避けるべきやな」
「そうしましょう」
「お二人がそう言われるのなら」
婦警としてもだった。
「それでお願いします」
「ほなな」
こうしてだった、一行は次の駅で降りた。そして馬を使ってそれでマプートまで行くことにした。するとだった。
その日はならず者達は来なかった、だが馬で進みながら空を見てだった。
ホンワナは術をファラーがそうした様にそちらに向けて放った、すると翼人のならず者が胸を貫かれた遺体となって落ちてきた。それを見てだった。
ホンワナはこう婦警に言った。
「空からずっと観られてたな」
「まさか」
「敵も必死や、自分達が合流した時からな」
交番でというのだ。
「もうな」
「見られていたのですね」
「空からな、そしてな」
「そこから連絡を受けて」
「ならず者達が襲い掛かってきていたんや」
「そうでしたか」
「それでや」
ホンワナはさらに話した。
「これからもな」
「来ますね」
「間違いなくな」
そこはというのだ。
「そやからな」
「馬で行ってもですね」
「敵は来る」
「これからは」
「派手な戦になるが」
「しかもです」
ここでファラーが言って来た、彼も馬に乗っている。婦警はフェアリー族で小さいのでホンワナの後ろに座って彼女の馬には乗っていない。
「私達は馬はです」
「二人共な」
「あまり乗っていないので」
「歩くよりは速くてもな」
「専門で乗る人よりはです」
そこはどうしてもというのだ。
「遅いです」
「馬術は高くない」
「二人共」
「そやからな」
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