第五十三話 おさづけの理その十七
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「それでもね」
「帰り道は気をつけて」
「そうさせてもらうわ」
「阿波野君がボディーガードに行ったら?」
白石さんが事務所から言ってきました。
「そうしたら?」
「えっ、そんなのいいですよ」
私は白石さんにすぐに言いました。
「大層ですから」
「そう言うけれど夜道に女の子一人は危ないからね」
白石さんはこう私にも言いました。
「だからね」
「阿波野君がですか」
「これ冗談じゃなくてね」
「阿波野君がボディーガードにですか」
「寮まで一緒に行ったらいいよ」
「あの、若しですよ」
ここで阿波野君が笑って言いました。
「僕が危なかったり何かあって逃げたら」
「阿波野君にはないから」
そしたことはとです、阿波野君にも言う白石さんでした。
「大丈夫だよ」
「それじゃあ」
「うん、ちょっと千里ちゃんのボディーガードお願いするね」
「そうさせてもらいます」
「あの、本当にいいですから」
私はまた言いました。
「そこまでは」
「いやいや、冗談抜きでね」
「女の子一人の夜歩きは危ないですか」
「だからね」
「阿波野君がボディーガードにですか」
「そう、阿波野君もいいよね」
「本当にいいんですね、僕で」
阿波野君のお顔が真っ赤になっています、そのうえで私を見ながら白石さんに対して応えています。
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