ブルー・ブルー・ローズ 終
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能していないからそう判定されたみたい。
その血の塊は、かなり前から吉良吉影の中にあって、言うなれば吉良吉影は、結構な時期からブルー・ブルー・ローズに寄生されてたってことだね。
そう考えると…、つくづく自分のスタンドが恐ろしいわ。
根っこと青いバラの花だけで、これだけ恐ろしいんだもん。もし町ほど巨大なスタンドとして現れてたら、怪獣みたいに暴れ回ってた?
ホント…、自分がたかが弱い人間でよかったよ。
「姉ちゃん…、白髪増えちまったな。」
「いいよ、染めればいいんだし。」
「ジジイ、泣いてたぜ?」
「いつから、ジョースターさんのこと、ジジイ呼ばわりし始めたわけ?」
「えっと…。」
「まっ、いいけど。」
私は、仗助が切ってくれたリンゴをシャリシャリ食べながら、病室の窓の外を見た。
吉良吉影は……、救急車に轢かれて死にました。
そして、その魂は…、振り返っちゃいけないあの世とこの世の境目の道で、鈴美さんによって振り返らされて連れて行かれたらしい。
あのあと成仏した鈴美さんですが、ブルー・ブルー・ローズ越しにあの状況は見ていました。
吉良吉影は、幽霊としての生活こそ自分が求めていた平穏なる人生だろうと開き直り、しかも私に取り憑こうと考えてたみたい。
私が、花のように枯れて散る瞬間まで、見守ろうとしたようだけど……。
もしそんなことになったら、きっと死んだ私の魂を捕まえて、縛り付けようとしたかも…。
……ブルー・ブルー・ローズ越しに色々と見たくもない、知りたくも無い一面とか見ちゃったからあり得そうだ。
『私も、君が好きだったよ。ミナミ。』
「……ふ…、ふふふふ…。」
「姉ちゃん?」
「ねえ、仗助……。」
私は泣いてた。
「私って…、男を見る目…ないかも。」
「……。」
おい、黙るな。弟よ。
もう、恋なんてしない!
でも、しちゃうんだろうな〜。
これからの人生長いだろうし……。
とりあえず、素性の知らない相手とは、もう文通はしない。今、決めた。
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