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仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
ブルー・ブルー・ローズ 終
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「……姉ちゃーん?」

「ん…?」

「俺のこと分かるか?」

「分かるよ。…馬鹿弟。」

「! じょ、承太郎さん! ジジイ! 姉ちゃんが!」


 ああ、最悪の気分だよ。
 結局…、私は、あの人を…殺せなかった。

「姉ちゃん? なんで泣いてんだよ?」
「ねえ…、仗助…、私が寝ている間、何があったんだっけ? あんた、その怪我も…。」
「ああ、コイツは…。」


 なーんちゃって、ざっくりとだけど覚えてるよ。


 私は、ブルー・ブルー・ローズ越しに見ていたんだ。知ったんだよ。
 吉良吉影が狂った。
 繰り返される追い詰められる地獄に、とうとう耐えられなくなったんだ。
 うわごとのように私を殺すことを求めて病院に向かう途中で、ブルー・ブルー・ローズに導かれていく早人を見つけて、ハッと我に返ったんだ。
 けれど、一度狂った歯車をそう簡単には戻せない。

 自分が吉良吉影だということを口にしてしまったことは、覆せない。

 それを仗助に知られた。

 そこからは、戦いだった。

 戦いの過程で正気を取り戻すということはあっても、バイツァ・ダストを解除するには至らないし、バイツァ・ダストを発動させる気にもさせない。
 それは、繰り返され続けてしまった、吉良吉影にとっての無限のような地獄の体験が躊躇させたのだ。
 生命とは、あらゆる苦しみを何より記憶に長く残すのだ。それは、進化にすら影響を及ぼす。
 それは、命を守るための自衛本能。
 しかし、今の吉良吉影にとって、それが今や首を絞める枷となっている。
 どれほどに追い詰められても、起爆スイッチを押して逃げるという選択肢が取れない。

 アイツ(ブルー・ブルー・ローズ)が…、口を開けて待っているという恐怖がある限り…。

 ブルー・ブルー・ローズの本性というか…、本当の姿は、町ほど巨大な、骸骨に赤い根っこが絡みついた異形のスタンドだったんだ。
 デカすぎて、そして力が強大すぎて私一人で支えられるような代物じゃなかったんだ、初めから。
 だからこそ、私は、“恐怖”という蓋で、本当のブルー・ブルー・ローズを押さえつけていたんだ。だから、根っこと、奪い取った青いバラの花しかスタンドとして現れることが出来なかったんだ。
 まあ…、もっとも…、私が精神のほとんどを明け渡しても姿を出せないほどだから、どれだけの精神力がないと制御できるのかは分からない。

 そうそう、どうやって吉良吉影のバイツァ・ダストに便乗できたのか…。
 それはね…、吉良吉影の頭の中に出来てた、小さな血の塊を無機物として触媒にしたからだよ。
 固まっちゃった血は、もはや生命の一部として機
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