第7章:神界大戦
第214話「寄せ集めの希望」
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の端の奥にいた、優輝君の仕業だろう。
そして、剣も目晦ましに過ぎない。本命は……
「鈴さん!」
「ええ!」
……今私の手に収まった、二振りの刀だ。
「切り開く!」
「止められると思わない事だね!」
手数で力の差を補う。
刀の扱いは私自身がよく知っている。
故に、二刀という同じ舞台に立てば、一人でも抑えきれる。
そこへ、鈴さんが斬り込み、隙を晒す。
「はぁっ!!」
―――“森羅断空斬”
そして、一刀の下、両断した。
「術式!」
「出来てるわ!」
―――“秘術・魂魄浄癒”
間髪入れずに鈴さんが浄化の霊術を使う。
さて、これで洗脳は解けたと思うけど……。
「どうなの?」
「ちょっと調べてみるね」
霊力を使って、私と本体の私の波長を調べる。
魂や概念、様々な面から調べ、完全に一致しているなら洗脳は解けているはず。
「……大丈夫かな」
結果は完全一致。
さっきまでは、確かにどこかが狂っていたから、間違いなく洗脳は解除出来ている。
「よし」
式神の術式を破棄する。
その瞬間、私の意識が混ざり合うのを感じた。
実際は二つに別たれていた意識が元に戻っているのだ。
記憶か感情、それらも統合される。
ちなみに、両断された体は元に戻る時に治療しておいたから、傷は大丈夫だ。
「っ、なんというか、洗脳って怖いね……。自分が自分の意識のまま、思考や考え方が書き換えられてる。……心を踏み躙るのに、これ以上のものはないよ」
「記憶の統合で、さっきまでの本体の記憶も得たのね。……私の時とは似ているようで違うけど、気持ちは分かるわ」
鈴さんは、かつて自分の感情を利用されていた事がある。
その時の感覚も、洗脳に近いものがあったのだろう。
……ともかく、これで後は……
「紫陽ちゃん!」
「ようやくか!」
矢を射る。
押し切られかけていた紫陽ちゃん目掛けて放たれていた霊術を射貫く。
「そこよ!」
―――“火焔旋風”
―――“旋風地獄”
「ちぃっ……!」
―――“扇技・護法障壁”
続けざまに鈴さんが霊術を放つ。
すると、敵の紫陽ちゃんは障壁を張って防いだ。
「へぇ、本当にそんな行動を取っていいのかい?」
―――“呪黒剣-囲-”
間髪入れずに、紫陽ちゃんが呪黒剣で完全に囲い込む。
「射貫く……!」
―――“弓奥義・朱雀落-真髄-”
「ッ……!?」
「ふっ……!」
―――“斧技・瞬歩-真髄-”
死角を突くように放った矢が、敵の紫陽ちゃんの
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