第29話
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っているメンバーを確認したリィンが呟くとエリゼとアルティナが訊ねた。
「いや…………新たに義勇兵が二人リィン隊に所属する事になったから、その顔合わせの為に集まってもらっただけだ。」
「え…………義勇兵の方達が私達の部隊にですか?」
「おいおい、アルフィンちゃんが配属されてまだ1週間も経っていないのに、もう新しい追加メンバーが来るなんてどうなってんだ?」
リィンの説明を聞いたセレーネは不思議そうな表情をし、フォルデは戸惑っていた。
「その事なんですが…………新たに配属される事になった義勇兵は二人とも色々と深い事情があって俺達の部隊以外に配属される事は適正ではない為、急遽俺達の部隊に配属される事になったそうです。」
「”私達の部隊に配属されるなければならない程の深い事情”………まさかとは思いますが、アルフィンさんのように、エレボニア帝国の関係者が義勇兵としてメンフィル帝国軍に所属してきたのですか?」
リィンの話を聞いて考え込んだステラはある事に気づき、リィンに確認した。
「ああ。――――――ちなみにその内の一人はアルフィンとエリスの”後輩”で、もう一人もアルフィンにとっても知人になる人物だ。」
「え…………一人はわたくしとエリスの”後輩”で、もう一人の方もわたくしにとって知人の方ですか?」
「まさかその私と姫様の”後輩”という義勇兵の方は――――――」
リィンの答えを聞いたアルフィンが呆けている中心当たりがあるエリスが信じられない表情を浮かべたその時
「――――――待たせたな。二人とも入ってきてくれ。」
「「失礼します。」」
リィンが扉に視線を向けて入室の許可を口にすると、扉が開かれるとそれぞれ旅装にメンフィル帝国軍の紋章をつけたクルトとミルディーヌ公女が部屋に入ってきた。
「「ミルディーヌ!?」」
「フフ…………宣言通り、それぞれ無事なご様子でお会いする事ができましたわね、姫様、エリス先輩♪」
自分を見て同時に驚きの声を上げたエリスとアルフィンに対してミルディーヌ公女は静かな笑みを浮かべた後ウインクをし
「…………お久しぶりです、アルフィン皇女殿下。皇女殿下のご無事な様子をこの目にする事ができて、安心しました。」
「クルトさん!?ミルディーヌもそうだけど、どうしてクルトさんまでメンフィル帝国軍に…………!?」
会釈をしたクルトに話しかけられてクルトに気づいたアルフィンは再び驚きの声を上げた後信じられない表情でクルトを見つめた。
「えっと………お互いに色々と話したいことはあるかもしれないが、まずは自己紹介をしてくれ。」
「かしこまりました。――――――此度”諸事情”で祖国エレボニア帝国に刃を向ける事を覚悟し、メンフィル帝国軍の”義勇兵”の一人になったミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイ
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