第29話
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花弁を舞わせてその場から消えようとした。
「――――――一つだけ聞きたい、我が好敵手。何故君は幾ら結社とは袂をわけたとはいえ、わざわざエステル君達に”アルスター襲撃”の兆候がある事を伝えて、”アルスター襲撃”を未然に防ごうとしてくれたのだい?」
「フフッ、盟主亡き後の”結社”を”美しくないもの”に墜とした”道化師”達への意趣返しのようなものだ。」
オリヴァルト皇子の問いかけに対して髪をかき上げて静かな笑みを浮かべて答えたブルブランの答えにオリヴァルト皇子を除いたその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力し
「――――――心して置くといい、我が好敵手とZ組よ。”深淵殿にとって始まるのがあまりにも早すぎる想定外の物語”であるメンフィル・クロスベル連合とエレボニアの戦争の件を含めた”終焉の物語”…………結社もそうだがリベールやクロスベルの英雄たる”ブレイサーオブブレイサー”達や”特務支援課”すらも”脇役”であり、”主役”は別にいる。君達が”主役”の一部となった”灰色の騎士”達と同じ”舞台”に立てる事ができるかどうかは、君達次第だ。」
「ま、待ってください!”ヴィータ姉さんにとって始まるのがあまりにも早すぎる想定外の物語にして終焉の物語”とは一体何なのですか!?」
ブルブランは謎めいた言葉を残し、エマの制止の言葉を無視してその場から消えた。
「…………結社やエステル君達、そして”特務支援課”すらも”脇役”という事は”主役”はやはり、宰相達とリウイ陛下達――――――メンフィル・クロスベル連合なのだろうな。」
「ハハ…………あのエステル君達すらも”脇役”だなんて、冗談抜きで”リベールの異変”とは比べ物にならない”異変”がエレボニアに起こるかもしれないね…………」
「…………とにかく、まずは艦に戻ってクロスベル帝国の入国方法について話し合いましょう。」
ブルブランが消えた後ミュラーは重々しい様子を纏って呟き、オリヴァルト皇子は疲れた表情で溜息を吐き、目を伏せて黙り込んでいたアルゼイド子爵はカレイジャスに戻る事を提案した。
同日、PM8:00――――――
〜メンフィル帝国軍・ヴァリアント・ブリーフィングルーム〜
一方その頃”太陽の砦”の異変を解決してエル・プラドーを手に入れた後拠点である戦艦に戻って仮眠したリィン隊の軍位持ちのメンバーはリィンからブリーフィングルームに集まるように指示された為、ブリーフィングルームに集まって待っているとリィンが部屋に入ってきた。
「…………どうやら全員揃っているようだな。」
「それで兄様、私達を集めた理由は何でしょうか?」
「もしかして何か臨時の作戦行動にわたし達も参加する事になったからでしょうか?”エレボニア帝国征伐”が本格的に始まるのは予定では3日後と聞いていますが。」
集ま
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