第29話
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達の気持ちもわからなくはないね。」
ブルブランの話を聞いたサラとミュラーはそれぞれ信じられない表情をし、ガイウスは真剣な表情で呟き、オリヴァルト皇子はエステル達を思い浮かべながら重々しい様子を纏って呟いた。
「で、でもその話が本当ならアルスターの人達は無事って事だよね…………!?」
「あ……………………」
「その可能性は十分に考えられるな…………恐らく聖堂だけ無事だったのは彼女達がこの聖堂を一時的にアルスターの民達の避難場所として守っていたからだろう。」
「ああ…………エステル君達もそうだがセリカさんの仲間の中には余裕で建物を丸ごと結界で覆わせる事ができる程の相当な実力の魔術の使い手もいるからね。多分その人達が結界でこの聖堂を守っていたのだろう。」
「アンタの昔の仲間は一体どんな非常識な連中なのよ…………」
「いや、その人達も”非常識な存在”である君にだけは言われたくないと思うぞ…………」
ある事に気づいたエリオットの推測を聞いたアリサは呆けた声を出し、考え込みながら呟いたミュラーの推測にオリヴァルト皇子は安堵の表情を浮かべて頷き、二人の話を聞いて疲れた表情で溜息を吐いたセリーヌにマキアスは呆れた表情で指摘した。
「そ、それでそのエステルさん達は”アルスター”の人達を護った後、どうしたんですか!?」
「フフ、ここからが我が好敵手とZ組に向けた”恒例の挑戦”だ。――――――とはいっても、今回の挑戦は彼女達程ではないとはいえ、私の挑戦に応えた君達にとっては容易な内容かもしれないがね。」
トワの問いかけに対して静かな笑みを浮かべて答えたブルブランの答えにその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「”怪盗紳士”のわたし達への”挑戦”って”アレ”の事だろうね。」
「無駄な言い回しをした謎解きか。――――――俺達も急いでいる。さっさと解いてやるからとっとと内容を言え。」
我に返ったフィーはブルブランに関する今までの出来事を思い返してジト目になり、呆れた表情で呟いたユーシスはブルブランに続きを促した。
「フフ…………『六の勇士達によって革新した地の古き戦場の砦』――――――そこに君達が求める”真実”がある。」
「ろ、『六の勇士達によって革新した地』って、もしかして……」
「”六銃士”――――――”クロスベル帝国”か…………」
「間違いなくそうでしょうね。そして『古き戦場の砦』とは恐らく、クロスベルにある遺跡の一つである”太陽の砦”の事だと思います。」
ブルブランが出した問題内容を聞いてすぐに答えを察したエリオットは信じられない表情をし、アルゼイド子爵とサラは静かな表情で答えを口にした。
「フッ、”答え”は自分達の目で確かめてみたまえ。」
そしてブルブランはステッキを取り出して周りにバラの
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