第29話
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を取る結社とは袂を分けたのだよ。」
「ハアッ!?って事はアンタやヴィータは結社から抜けたっていうの!?」
「それに姉さんは生きていたんですね…………!よかった…………!ヴィータ姉さんは今、どこで、何をしているんですか!?」
ブルブランが口にした驚愕の事実にその場にいる全員が驚いている中セリーヌは信じられない表情で声を上げ、安堵の表情を浮かべたエマは真剣な表情でブルブランに訊ねた。
「さて、”深淵”殿にも何やら考えがあるようで、彼女は彼女で独自に動いているようで、私もそれ程把握はしていない。」
「…………それでこのタイミングで何故私達の前に現れたのかな?先程恒例の”挑戦”と言っていたが、まさかその”挑戦”は”アルスター襲撃”と何か関係があるのかな?」
エマの問いかけにブルブランが答えるとオリヴァルト皇子は静かな表情でブルブランに問いかけた。
「フフ、その通り。――――――実は結社と関りがあった”とある組織”が猟兵達を雇って我が好敵手の故郷であるこのアルスターを”第二のハーメル”にするという話を小耳に挟んでね。リベールにて我が挑戦に何度も応えた”剣聖”の娘であるブレイサーロード――――――いや、”ブレイサーオブブレイサー”の”SS級”という”S級”を超える遊撃士協会史上初のランクの昇格祝い代わりにその話をしてあげたのだよ。」
「何…………っ!?」
「エステル達に!?という事はまさか町の至る所に残されていた戦闘の跡は襲撃を受けたアルスターの民達を守ろうとしたエステル達と襲撃した猟兵達の戦闘の跡だったの!?」
ブルブランが口にした更なる驚愕の事実にその場にいる全員がそれぞれ血相を変えている中ミュラーと共に信じられない表情で声を上げたサラはブルブランに訊ねた。
「フフ…………”第二のハーメル”を作る為にアルスターを襲撃した超本人である”ニーズヘッグ”の猟兵達には思う所がある彼女達も、さすがにその猟兵達に対しては”慈悲”は必要ないと判断したようでね。彼女達は”協力者”である”嵐の剣神”に従う可憐なる侍従達と共に、アルスターの民達の避難誘導をしつつ襲撃した猟兵達を言葉通り”殲滅”――――――”皆殺し”にしたのだよ。」
「何ですって!?」
「あのエステル君達が”皆殺し”――――――相手が猟兵とは言え”人の命を奪う事”をしていたとは…………しかもセリカ殿の”使徒”達も関わっていたようだが…………」
「”ニーズヘッグ”…………ノルドやルーレでオレ達を阻んだ猟兵達が”アルスター襲撃”の犯人で、しかもカシウス中将の子供達によって殲滅されていたのか…………」
「…………まさかリィン君達に続いてあのエステル君達までそんな思い切った事をするとはね…………まあ、ヨシュア君の事を考えると、”第二のハーメル”を作ろうとした者達を絶対に許せないという彼女
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