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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第29話
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るか、自分の身を護る為にも襲撃犯と戦闘をしたというならば、一応納得はできますね。」
一方気になる事があるサラとフィー、ミュラーとアンゼリカはそれぞれ考え込んだ。

「気になると言えば…………他の建物は崩壊しているか、焼けていたのに何故この聖堂だけ無事だったのだ?」
「私もそれが気になっていたんです。何故七耀教会の聖堂だけが無事な状態に…………」
ガイウスの疑問に同意したエマは考え込み
「まさかとは思うけど、メンフィル・クロスベル連合とリベールと戦争している状態だとさすがに七耀教会――――――アルテリアまで敵に回す事は不味いと判断して、七耀教会の聖堂だけは避けるように指示されていたのかしら?」
「いや…………――――――”ハーメル”にも小さいながらも聖堂はあったけど、当然他の建物同様襲撃によって破壊された上、聖堂に勤めていた聖職者達も猟兵達に虐殺されたとの事だから、その推測は恐らく違うとは思うのだが…………」
セリーヌの推測を聞いたオリヴァルト皇子は静かな表情で否定した。


フフ…………変則的ではあるがそろそろ恒例の我が”挑戦”を受けてもらおうか、我が永遠の好敵手と”Z組”よ。


「ふえ…………っ!?な、何なの、今の声は…………!?」
するとその時突然の男性の声が辺りに響き渡り、声を聞いて驚いたトワは周囲を見回し
「この声は確か…………」
「ハハ…………まさか”煌魔城”の件が終わってからこんなにも早く再会する事になるとはね。――――――出てきたらどうだい、美を巡る我が最大の好敵手の一人にして怪盗Bとしてもエレボニアを含めた世を騒がせる結社の執行者No.]――――――”怪盗紳士”ブルブラン!」
一方声に聞き覚えがあるラウラは表情を引き締め、苦笑したオリヴァルト皇子は真剣な表情で声の持ち主の名前を告げた。すると祭壇の上にブルブランが現れた!

「か、”怪盗B”…………!」
「ほう?彼が例の…………」
「あんたがここに現れたって事は”アルスター”の件も”ハーメル”のように結社も関わっていたって事なのかしら!?」
ブルブランの登場に驚きの声を上げたエリオットの言葉を聞いたアンゼリカは目を丸くして興味ありげな表情でブルブランを見つめ、サラは厳しい表情で問いかけた。
「フム、”教授”の件を考えるとそんな風に思われるのも自然な流れではあるが、話をする前に一つ結社の状況を説明しておこう。――――――君達も知っての通り、”盟主”や多くの”蛇の使徒”達がメンフィル・クロスベル連合によって討たれた事で今の結社はもはや”残党”と言っても過言ではない状況だ。そして私や”深淵”殿もそんな残党の一人ではあるが、残党となった他の結社のメンバーの方針とは合わなくてね。私と”深淵”殿は幾ら”盟主”達を失ったとはいえ、美しくもない方針
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