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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第28話
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ですか!?」
「オーブメント無しかつ無詠唱で最高位アーツも放つ事ができる”空の女神”やその母親の”女神”、それとその二人の先祖の女の方と傍にいた妖精は化物じみた霊力(マナ)が感じられていたから、その連中は相当な術者である事は予想できていたけど…………他の連中も本当にそんなに強いのかしら?」
ミュラーの説明を聞いて仲間達と共に血相を変えたマキアスは信じられない表情で声を上げ、目を丸くしたセリーヌは困惑の表情で訊ねた。
「ああ。まずナユタ君はノイ君とたった二人で遥か昔のゼムリア大陸――――――いやこの”星”の”意志”が遥か昔の人間の愚かさに絶望して人間を滅ぼそうとした際に、”星の意志”や”星の意志”に従う精霊のような存在と戦って勝利し、人間には存続する価値がある事を認めてもらって”星自身”を救った”星の英雄”なんだよ。」
「ほ、”星の意志”と戦って勝った”星の英雄”って………!」
「一体どのようにして”星の意志”や”星の意志”に従う精霊のような存在とたった二人で戦って勝利したのでしょうね…………?」
「フム…………見た限りは我らとそれほど変わらない少年に見えたが、まさかそのような偉業を成し遂げていたとはな。」
「さすがは非常識な”空の女神”の一族だけあって、先祖も非常識なようだな。」
「ハッハッハッ、さすがはトワの先祖だけあって、とんでもない経歴だね♪」
「だからあのナユタ君って人とわたしはたまたまファミリーネームが一緒なだけで、先祖と子孫の関係じゃないって言っているじゃない、アンちゃん!」
オリヴァルト皇子の話を聞いたアリサとエマは信じられない表情をし、ラウラは感心した様子でナユタを思い浮かべ、ユーシスは呆れた表情で呟き、暢気に笑いながら呟いたアンゼリカにトワは疲れた表情で指摘した。

「そしてアドル君は君達もご存知の”赤毛の冒険家の冒険日誌”の主人公だから、彼もあの冒険日誌の内容通り、様々な”冒険という名の修羅場”を潜り抜けた事は容易に想像できるだろう?」
「た、確かに言われてみればあの物語の内容ってそれこそ”おとぎ話”で出てくるような非現実的な内容だったよな…………?」
「話通りの使い手だったらどう考えても護衛よりも強い連中じゃない…………」
オリヴァルト皇子の指摘にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいている中マキアスは表情を引き攣らせて呟き、サラは呆れた表情で溜息を吐いた。
「その意見には同感だ。――――――ちなみに実際に”碧の大樹”で”空の女神”が戦う所を傍で見た事もあるケビン神父の話によると、”空の女神”は”神槍”を得物とする槍使いとしても相当な使い手で、”空の女神”の槍術は”人の身では絶対に敵わない”事を思わせるような絶技の上、ゼムリア大陸自身が”空の女神”を常に祝福し続けている為”空の女神”は”戦う場所がゼムリア
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