第28話
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を務めている事で、リウイ陛下達の信頼を掴み取り、それによってメンフィル方面に対して強力な”コネ”を手に入れましたしな。」
報告を聞き終えたアリシア女王とカシウスはそれぞれ重々しい様子を纏って呟いた。
「…………アリシア女王陛下、クローディア王太女殿下。”アルスター襲撃”の調査の件も含めて我々もそろそろ失礼させて頂きます。」
「そうですか…………メンフィル・クロスベル連合との和解に何の御力にもなれなくて申し訳ございませんでした。」
オリヴァルト皇子が自分達もリベールから去る事を伝えるとアリシア女王は静かな表情でオリヴァルト皇子に謝罪した。
「その件は全て私の力不足やエレボニア帝国政府の愚かさに非がありますので、どうかお気になさらないでください。――――――それよりもリベールまでエレボニア帝国政府の謀で”百日戦役”以来の国家存亡の危機に陥ってしまった以上、どうか私達の事は気にせずリベールにとって”最良の判断”をしてください。…………私を含めたエレボニア帝国はリベール王国に散々お世話になっておきながら、その”恩”を”仇”で返すような余りにも道理に反する愚かな国家に堕ちるくらいならば、いっそ滅亡した方が世の為、人の為でしょう。」
「オリヴァルト殿下…………」
「…………我が国へのお心遣い、ありがとうございます。――――――殿下達の今後の活動に女神の加護があらん事を。」
「どうかお気を付けて。」
オリヴァルト皇子の話にユリア准佐が辛そうな表情を浮かべている中、アリシア女王とクローディア王太女はオリヴァルト皇子達に別れと応援の言葉をかけた。
その後アリサ達はグランセル城を後にして空港に向かって空港に停泊させている”カレイジャス”の停泊場所に到着した時、ある人物がアリサ達の後ろに現れて声をかけた。
〜グランセル国際空港〜
「――――――どうやらちょうどいいタイミングだったようだな。」
「へ…………」
ある人物の声を聞いたアリサが呆けた声を上げて仲間達と共に振り向くとそこにはミュラーがいた。
「ミュラー少佐…………!」
「どうしてミュラー少佐がリベールに…………」
ミュラーの登場にエリオットは驚きの声を上げ、ガイウスは不思議そうな表情でミュラーを見つめた。
「”第七”が解体された後、お前達に合流しようと四苦八苦していたんだが…………ある人物がエレボニア帝国からの離脱とリベール王国への入国に手を貸してくれてな。グランセルに到着した際に”カレイジャス”が停泊している事も確認できたから、こちらに向かったのだ。」
「”第七機甲師団”まで解体されていたのか…………ちなみにミュラー、宰相殿達によってヴァンダールの役目を解かれた事は?」
ミュラーの話にその場にいる者達が全員血相を変えて驚いている中重々しい様子を纏
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