純粋なお遊び
合縁奇縁のコンサート 25
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つもりはないんだが。
「昨日より遅くなってしまいましたね。急いで支度しなければ、皆さんの昼食にも影響が出てしまいそうです。ロザリアはベッドに座っていてください。足、痺れそうでしょう?」
「んー…………」
前髪を手櫛で整えた莫迦の様子は、すっかりいつも通りだ。顔色も悪くない。もう二度と、あんな風にどん底まで落ち込んだりはしないだろう。多分。
つくづく手間が掛かるヤツ。
「フィレスとリーシェを呼んだほうが良いか?」
「手が空いているようでしたらお願いしますと伝えてください」
「あいよ」
人数が人数だからな。味付けとかはともかく、下拵え用の手は多いほうが良い。
間仕切りの反対側へと移動するクロスツェルの背中をベッドに座って眺めながら、隣室の状況を遠見で覗いて……
『「〇#?%△@&’;*〜=☆、!!??」』
「っうぎゃあああああっ!!?」
人間の言葉かどうかも判らない大音量の奇声を、遠見と直の耳、両方で同時に拾い。
あまりの喧しさに、耳を押さえて絶叫してしまった。
「どうしました!? 今の声は……!?」
クロスツェルも、エプロン片手に真剣な表情で飛び出して来る。
……結界の入り口は、関係者が出入りする度に毎回自動で閉まる仕組みだから、どんな大声を出しても外に漏れる心配は無いけどさぁー……。
次から次へとなんなんだ、くそう!!
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