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タンザニアユニコーン
第一章
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                タンザニアユニコーン
 フルル=パランギョとシャーデー=チュツオーラは今はフルルの神託でタンザニアのムワンザに来ていた。
 そこに来てだ、フルルはシャーデーに話した。
「タンザニアは暑いけれど」
「氷の精霊やとやな」
「自然と冷えるから」
 自分の周りそして体温がだ。
「それでね」
「平気やな」
「そうなの」
 暑い国の中にいてもというのだ。
「別に」
「それはええことやな」
「そう、そして」
 フルルはシャーデーに冷めた目でさらに話した。
「これからやけど」
「どうするかやな」
「とりあえずギルドに行って」
 そうしてというのだ。
「私の神託を探しましょう」
「それが第一やな」
「何といっても。それで」
 フルルはクールな口調でさらに言った。
「神託を適えましょう」
「そうしよな」
 こう話してだ、そのうえでだった。
 二人は街のギルドに旅の冒険者と素性を隠したうえで入った、そうして依頼を探しているとだった。
 ある依頼を見てだ、フルルはシャーデーに難しい顔で言った。
「タンザニアユニコーンの確認な」
「ユニコーンってアフリカにもおるからな」
 シャーデーもこう返した。
「この世界やと」
「けどな」
 それでもとだ、フルルは隣にいるシャーデーに話した。
「数がな」
「少ないんやな」
「ユニコーンって元々数が少ないけど」
「乱獲とかでか」
「角とか肉とかな」
「ああ、角な」
「ユニコーンの角は万能薬やさかい」
 この世界のユニコーンの角もそうなのだ。
「そして肉も美味しいからな」
「日本やと馬刺しやな」
 シャーデーはこの料理をここで思い出した。
「それやな」
「あとペガサスも美味しいけどな」
「ユニコーンもやな」
「タチの悪い奴に乱獲されてな」
 その角や肉を狙われてというのだ。
「数を減らしてるんや」
「十星連合は密猟者にも厳しいやろ」
「捕まったら即座に獣かモンスターの餌や」
 十星連合の刑罰の過酷さは密猟者にも適用されるのだ。
「それでな」
「厳しく取り締まってるか」
「密猟者狩りもやってる」
「連合全体でやってるな」
 冒険者の依頼としても出されている、殺してもいいとなっていて一人辺りの報酬も結構なものであることが多い。
「それは」
「十星連合やと凶悪犯に人権ないからな」
「太宰さんも喜久子さんもそこは厳しいから」
 連合の法を司る彼等がだ、
「そうしてるからな」
「それでやな」
「それで徹底的に取り締まってるけれど」
 奈央密猟者狩りで捕まえた密猟者には『何をしてもいい』ことになっている、殺してもいいので拷問をしても構わないのだ。
「乱獲されたんは事実で」
「数は減ってて」
「今
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