第五十三話 おさづけの理その十五
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「それで詰所にいるから」
「奥華の詰所ね」
「何かあったら来てね」
「ええ、そうさせてもらうわ」
こう私に言ってきました。
「私は本部勤務だけれどね」
「住むのは詰所よね」
「そうよ」
この娘もおやかたが詰所になっている大教会の所属です、それでそこから本部勤務をすることになっています。
「そこから通わせてもらうの」
「それじゃあ時々会うかもね」
「そうよね、会った時は宜しくね」
「こっちもね」
二人でお話してです、そしてでした。
私達はおさづけの理を戴きました、その間神殿の中にいて参拝をしたりして色々でした。そしてそれが終わってです。
解散してから詰所に戻ると詰所のロビーに阿波野君がいて言ってきました。
「おかえりなさい」
「本当に待っていてくれたのね」
「はい、ずっと」
こう言ってきました。
「思ったより短かったですね」
「私としてはっという間だったわ」
「そうだったんですね」
「それで阿波野君もなのね」
「短く感じました、というかです」
「というかっていうと」
「僕も見に行こうかなとか思いました」
そんなことを思ったというのです。
「どんなのかって」
「そう言うけれど」
私は阿波野君に言いました、おつとめ着のままなので早く着替えて寮に戻らないといけないのですがそれでもです。
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