吉良吉影の父親(side:仗助)+(side:???)
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真があった。
へへん! 残念だったな! ブルー・ブルー・ローズは、無機物があればどこにだって出現できんだよ!
『こ、肥やしにされてたまるかああああああああああ!!』
写真の親父が糸を出して、ちょうど低空飛行していたカラスの首にかけやがった! そしてそのままカラスに引っ張られて飛んでいってしまった!
ああ、あとちょっとで、擦りそうだっただったのに!
飛んでいくカラスを追いかけることも出来ず立ち尽くす俺達だったが、ブルー・ブルー・ローズだけは、その場から消えながら、ニュニュニュ…っと陸地を伝いながら写真を追いかけていたことに、俺達は気づかなかった。
うぅぅぅぅううううおおおぉぉぉぉおおおぉぉ
「! なんか聞こえなかったっすか?」
「…ああ。」
な、なんか…、地の底から聞こえてくるような、不気味なうなり声のような…。
けれど、俺達は知らなかった。
さっきの謎のうなり声を、この杜王町中の人間が聞いていたことを…。
***
side:???
ワタシは、ワタシ…
枯レル前ニ…、終ワラセ…ル
オマエは、逃ゲラレヤ、シナイ
逃ガシは、シナイ
××××××
オマエは、逃ゲラレヤ、シナイ
「……ぅう…! ハッ!」
私は、うなされた末に飛び起きた。
これほどにうなされたのは、何年ぶりだ?
ああ、いけない。不安とストレスのせいだ。
早く早く、熟睡を妨げるモノをすべて排除しなければ…。
私の平穏は、永遠に得られない。
うぅぅぅぅううううおおおぉぉぉぉおおおぉぉ
「!?」
私は、幻聴ではないそのうなり声を聞き、窓を開けた。
遙か遠く…、そこに、巨大な骸骨に赤い根っこが根付いたような異形の幻が、天に向かって叫んでいた。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
私は、再び目を覚ました。
どうやら夢だったらしい。
なんて、酷い夢だ……。
いかんいかん。転た寝してしまうとは、やはり熟睡が足りていないようだ。
おっと、いけない…。
私は、今、筆跡に指を慣らしている最中だったのだ。
川尻浩作として、私は新たに生きなければならないのだから。
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