第六章
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「わかるわ」
「そうやろ、ほなな」
「私達は今はこうして」
「宴を楽しもうな」
「それも連日連夜」
「この酒池肉林の」
「けどシャーデ―さん確か」
ここでフルルはシャーデーのあることを指摘した、そのあることはというと、
「同性愛は」
「基本ないけどな」
「それでも」
「別に嫌いやないで」
「侍らす位は」
「お花は好きやから」
それでというのだ。
「別にな」
「そやねんな」
「ほなこうしてな」
「今は楽しむ」
「まあすぐ来るわ、ドラゴンは耳もええし」
目もいい、ドラゴンの五感は人より遥かにいいのだ。
「それでな」
「来るさかい」
「待っていよな」
こう言ってだ、そのうえでだった。
シャーデーは今は宴を楽しんだ、それを三日三晩続けていると。
四日目の朝にだった、グレードラゴンの子供が宴の真ん中に降り立ってそのうえでこんなことを言った。
「ここだね、楽しいことしてるっていうけれど」
「そや、あんたもな」
「飲んで食べていいんだね」
「女の子もおるで、鶏肉も果物もな」
シャーデーはそのドラゴンが誰かわかっていてこうも言った。
「好きなだけな」
「それじゃあね」
ドラゴンはシャーデーの言葉に笑顔で応えてだった。
そうして好きなものを飲んで食べて女の子達と賑やかに楽しんだ、だが。
あまりにも飲んだので酔い潰れた、シャーデーはその酔い潰れたドラゴンを見てそのうえで言った。
「いや、よお飲んだな」
「ボトルにして百本は」
「ドラゴンは酒好きやけど」
「子供でこれやとな」
「将来有望やな」
「ほんまにな」
フルルも認めることだった。
「この子は」
「将来有望や、ほなな」
「今のうちにな」
「商人さんのところに連れて行こうか」
こう言ってだった、シャーデーもフルルも飲んでいたが。
ドラゴンを連れて移動の術で商人の家に戻った、そこでドラゴンの酔いを術で醒ましてからであった。
商人に会わせた、すると商人は思わず涙を流してドラゴンを抱き締めてから。
ドラゴンに怒って家でとその間の人様に迷惑をかけたことを叱った、ドラゴンはその説教をしゅんとして聞いた。
そしてその後でだ、シャーデーは商人に言った。
「これからはずっと家に置いておくんやなくてな」
「家、屋敷の外にもですか」
「普通の人みたいにな」
「外出を許すことですか」
「ドラゴンは箱入りには向いてへん」
そうしたモンスターだからだというのだ。
「それでな」
「だからですか」
「外出を許すんや、ただその時はあんたか」
シャーデーは商人にさらに話した。
「ドラゴンマスターを雇ってな」
「そのうえで」
「そや」
それでというのだ。
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