11 四つの不思議な石
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松って奴の言うように役に立つし、『あいつら』にも対抗できる筈だ。この石を使えるように練習だ!」
「賛成だブー!」
大野の意見に皆賛成した。こうして「義元」から秘密基地を取り返す為、自己強化の為に石を操る練習を始める「次郎長」の面々だった。
すみ子は自分達「義元」と元の基地の持ち主である「次郎長」との対立を沈めようと決めていた。家に帰る途中、兄と遭遇した。
「あれ、すみ子、今日も遅くまで遊んでたのか?」
「うん、お兄ちゃん・・・」
「元気ないな、何か嫌な事あったのか?」
「うん、実は私達が見つけた秘密基地の元々の持ち主の子が来て怒らせちゃったの。山口君達は追い払ったんだけどあの子達に申し訳なくて・・・」
「そうか、それは息苦しいな・・・」
「それでその喧嘩を止めたいの・・・」
「よし、俺も協力しようか?」
「ううん、お兄ちゃんに助けを呼ぶと汚いって言われちゃうわ」
「そうだね。それにすみ子にはその不思議な銃できっと止められると思うよ」
「うん、ありがとう。お兄ちゃん」
「よし、帰ろうぜ」
「うん」
すみ子の兄・濃藤徳嵩は妹の持つ不思議な銃を見ても、不審に思ったり取り上げたりはしなかった。寧ろすみ子がこの世の危機を感じている事もそのすみ子の銃が不思議な力を持つ事も既に気付いており、彼女の為にもそのままがいいと分かっていた。
翌日の放課後、「次郎長」は石松から貰った石を使いこなす為の特訓を引き続き続けた。
「行くぜ!」
杉山は電撃の槍を繰り出せるようになっていた。
「杉山君、凄いブー!」
「これでイチコロできるかもしれねえぜ!」
「よし、俺もやってやるぜ!」
大野は周囲の木の葉に渦を巻かせて嵐を産み出したり、草を伸ばさせて刀のようにしたりしていた。
「大野君もやるねえ〜」
「さくら、ブー太郎、お前らもやってみろよ」
「うん、ブー」
ブー太郎は手から水を出して水鉄砲をかました。すると木の枝を一本折った。
「おお、やるな、ブー太郎!」
杉山が褒めた。
「よおし、アタシもやるよお!」
まる子は火炎放射した。その他、炎の渦を作り出したり、地面に炎を通してマグマを造ったりした。
「よし、明日は決戦だ!」
「俺達のこの石の力で基地を取り返すぞ!」
「おう!」
四人はそれぞれが持っている石をぶつけ合った。
同じ頃、かよ子と冬田はフローレンスから貰った羽根で高台まで飛行していた。
「あ、あの子達い・・・。今日もいるう!」
「でも急に首突っ込んだらまた昨日みたいに返り討ちにされちゃうから今日はそのままにした方がいいよ」
「そうねえ・・・」
「今日はまるちゃん達来てないね・・・」
「もしかして諦めたのかしらあ?」
「それはわからないけど・・・」
かよ子と冬田は
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