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おぢばにおかえり
第五十三話 おさづけの理その十三

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「見えないし」
「違うっていうのね」
「そうなのね」
「ええ、違うわよ」
 そこは心から断りました。
「断じてね」
「ううん、ちっちはあくまでそう言うのね」
「長池先輩は凄くいい人って」
「そう言うのね」
「実際にそうだし」
 私が思うにその通りです。
「一年ずっといてよくわかってるわ」
「一年って長いしね」
「ちっち確かに長池先輩とずっと寝起きしていたし」
「その間先輩見てきてね」
「知らない筈がないわよね」
「そうよ、入学の時からどれだけよくしてもらったか」
 このことを今思い出してもです。
「凄く助かってきたから」
「先輩はいい人って言えるのね」
「そうなのね」
「そうよ、怖いとか残酷とか」
 こうしたことはです。
「先輩そんな人じゃないわよ」
「優しくてよく気がついて」
「それで絶対に怒らない人ね」
「ええ、そうよ。それでこれから先輩みたいにね」
 先輩は私の尊敬する人の一人です、それだけにこう思っていてそれでおさづけの理を戴く今も思うことでした。
「立派なようぼくになりたいわ」
「ううん、本当にちっち長池先輩尊敬してるのね」
「とてもいい人だから」
「そう言うのね」
「そうよ、それにしても皆もね」
 勿論他の皆もおつとめ着姿です。
「着物似合ってるわね」
「それ言ったらちっちもよ」
「ちっちも着物似合ってるわよ」
「ちっちって黒も似合うし」
「元々着物似合うスタイルだったんじゃない?」
「私昔から浴衣とか似合うって言われるの」 
 和服系がです、振袖姿も似合うと言われています。
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