重ちーの死
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幽霊の少女の杉本鈴美さんが言った。
重ちー君は、死んだと。
ウソだよね…?
重ちー君には、ブルー・ブルー・ローズの青いバラの花が入ってたんだ。仮に死ぬような目に遭っても、1回だけなら生き返れるのに…。
まさか2回殺された?
『彼の魂が飛んでいくのを見たわ…。あなたの想像通り、間違いなく“2回”殺されたのよ。』
「そんなのウソだよ…。」
「姉ちゃん…。」
崩れ落ちそうになる私を、仗助が支えてくれた。
私達は、重ちーがいなくなったことについて、そして仗助と億泰君が目撃したハーヴェストの異常な消え方について、スタンド使いの知人を集めて幽霊の少女の杉本鈴美の所に確認しに来たんだ。
朝、あんな元気な姿を見せてくれてたのに。
私に挨拶してくれたのに。
私のこと好きだって言ってくれたのに。
食べ損ねたけど、一緒にお昼食べようとしたのに。
たった、5分も経たないうちに…なにがあったの?
「泣くな。ミナミ。」
空条さんに言われて、私は泣いてることに気がついた。
ジョースターさんがハンカチを貸してくれた。
空条さんが、仗助から、重ちー君のハーヴェストが最後に残したらしい、ボタンを受け取っていた。
おそらく犯人の服から千切ったのだろうと見ている。
「は、話が終わったんならよぉ…。お、俺は…帰るぜ…。なんか、妙な気分だぜ…。い…イラついてよ…。」
「億泰君…。」
「億泰君…。なんか変だよ?」
「ああ、重ちーってよぉ、すっげぇ欲深で、なんかムカつく奴なんだが、なんか『ほっとけない』タイプの奴でよ…。死んだってのが信じられねーんだ。それに、今のこの気分…、『怒ったら良いのか』、『悲しんだらいいのか』…、それさえ分からねぇ、イラつきが、あんだよ……。」
「スタンド使いは、スタンド使いと、ひかれ合う…。」
間田がそう呟いた。
「これでみんな、動き出すわけだ。」
露伴先生がそう言った。
話が終わり。私達は、それぞれの道に進んだ。
***
side:吉良吉影
うん…? あれは、『ミナミ』か。その隣にいるのは…、『仗助』。
なぜ二人が共にいる?
ミナミが泣いているな…。ああ、そんなに目を擦ると、あの『青』が傷ついてしまう。目元の肌も涙で荒れてしまうだろう。
さりげなく近づき、ウェットティッシュを渡してあげたいものだが……。さて、どうするか。
「ねえ、先週の金曜日、あたしの誕生日だったでしょ?」
信号の先にあるカフェにいる二人組の女か…。
いや、それよりもミナミを…。
しかし、私は、ふと立ち止まってしまった。そし
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