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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百三十話
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箒は一切こちらを見ずに必死で簪についていっていた。
おー、すげぇ。ショートカットでドンパチやって………あ、箒が落とされた。
机の上に置いてあった猫のシルエットのクッキーを一つ手に取る。
「うん。うまい」
クッキーをサフサフ食べながら二人のレースを観戦する。
おお、箒がスター出した。
「ちょっ!? 二位なのにスターなんてっ!?」
「簪、箒の運はチート級だぞ。ポーカーさせたら必ず一回はロイヤルストレートフラッシュ出すからな」
「なにそのチート!?」
てってってれてってってれって………
「逃げ切ってみせる!」
後方からスター状態の箒、しかも偶然他のプレイヤーが引いたトゲゾーが迫る。
が、しかし。
着弾寸前、簪がシングルキノコでトゲゾーを避けた。
しかも幸運な事にスターの切れた箒がトゲゾーの爆発に巻き込まれ……。
「にげきれた!」
簪がガッツポーズを決める。
ちゃんと感情を出している。
うん。かわいい。
「一夏」
「にゃ?」
簪に手招きされて、膝の上に乗せられた。
「勝者の特権…!」
「あ、そ……」
猫耳をふにふに弄られる。
で、俺の手には握らされたコントローラ。
「俺ゲーム得意じゃないんだけど」
「そういえばお前が電子ゲームをしている所を見たことがないな」
「お兄さんの家、ボードゲームばっかりですしね」
「そうじゃないときってお姉ちゃんウィンドウ弄ってるもん」
「お兄ちゃんゲーム嫌いなの?」
「んー……得意不得意じゃなくてアンフェアっていうか………」
「やってみればいいではないか」
「そだね…」
「無論全力でだ」
「俺が勝つに決まってんじゃん」
「やってみなければわからんだろ?」
「まぁ、そうだな」
「では」
「ああ」
「「アッシェンテ」」
一時間ほどゲームをしていた。
対戦者は代わる代わる。
ソフトも代わる代わる。
で、終いには四対一だった。
でも、まぁ。
「勝つんだけどね」
「むぅ…」
「簪、腹いせにおれの頬っぺたをむにゅむにゅするな」
「むぅ…一夏裏コマンド使った?」
「使ってない。動体視力と多角視覚能力のゴリ押し。
つか最近のゲームって裏コマンドとかあんのか?」
あるなら探すのも面白そうではあるけども。
「さぁ? でもヴァーストスカイは21ヵ国バージョンあるし、暮桜とか白騎士の隠しデータの都市伝説もあるし」
「暮桜はともかく白騎士は無いだろ。謎が多すぎる」
「あと、UNowenのISの噂もね」
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