第七章
[8]前話
玉蜀黍の粉を練って焼いて特大のホットドッグの様にしてそこに目玉焼きやソーセージに唐辛子やトマトや玉葱を入れたアレバに牛肉や玉蜀黍にキャッサバに人参等を入れたスープ、ホットドッグにそれぞれキャベルやソーセージに人参やピーマンのみじん切りや卵やハムをふんだんに入れたベロカリエンテ=ホットドッグ、塔頃腰で作った薄いパンケーキの上にチーズと牛肉とアボガドを乗せたカチャーバ、ベネズエラ風の煮豆にデザートにチョコのバナナアイスを注文し酒は赤ワインを頼んだ。そうしてだった。
二人で乾杯をしてから飲んで食べているとだった。
ガブリエラの手にあるものが宿った、それは何かというと心の中に語り掛けてくる言葉が彼女に教えていてその言葉をそのままアマードに話した。
「これはアナスタシアの法衣や」
「キリスト教の聖人だね」
「女性のな」
「その人のだね」
「法衣で私の知力を上げてくれて」
そうしてというのだ。
「そして直接攻撃だけやなくてあらゆる属性の攻撃からな」
「護ってくれるんだね」
「そうした優れた防具や」
「それは何よりだね」
「それでな」
煮豆を食べつつだ、ガブリエラはスープを食べているアマードにさらに話した。
「神託を適えて私自身な」
「よくなったんだね」
「全体的に一回り強くなったわ」
そうもなったというのだ。
「有り難いことにな」
「それは何よりだね」
「そやな、それでやけど」
ガブリエラは今は赤ワインを飲んでいる、キリスト教で神の血とされているそれは実に美味かった。
「私達のやるべきことは神託だけか」
「それは違うからね」
「この世界を救うことやから」
それでというのだ。
「このお店で飲んで食べたら」
「それからだね」
「その為にまた動こうな」
こう言ってだった、ガブリエラはまたワインを飲んだ、次に行くべき場所はもうその目に映っていた。
蘇った邪教 完
2019・7・21
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