第二章
[8]前話 [2]次話
「古来この辺りにいたという」
「既に滅んだと思われていましたが」
「それが、ですか」
「先日この辺りの地質調査に学者の一団を護衛してです」
そうしてというのだ。
「軍もいたのですが」
「その時には」
「はい、謎の一団を見掛けて」
「その時はですね」
「学者の人達の護衛が任務で少人数だったので」
そこにいた軍人達もというのだ。
「ですから」
「それでやな」
ガブリエラは大佐の言うことを先に察して述べた。
「その場は学者の人達と共に去って」
「後で彼等が着ていた服から何者か検証しますと」
「邪教の連中の服やった」
「はい」
そうだったというのだ。
「滅んだ筈の」
「それでやな」
「今回彼等のアジトの探索とです」
「征伐にやな」
「お二方が派遣されて」
「大佐もやな」
「そうなりました」
こうガブリエラに話した。
「今回の探索は少数精鋭がいいとです」
「副宰相さんが判断して」
「左様です」
「わかったわ、ほなな」
それならとだ、ガブリエラは大佐の言葉に頷いた。そうしてコーヒーを一口飲んでから大佐に答えた。
「これからな」
「探索と征伐をですね」
「しよな」
「邪教はカルト教団でして」
大佐は今度は彼等のことを話した。
「多くの生贄を捧げ他宗教の信者は殺しても罪にならないとです」
「教えてるんやな」
「自分達以外は殺し壊し」
その様にしてもというのだ。
「それが正義とです」
「教えてるんやな」
「そうした教団ですので」
それでというのだ。
「ここはです」
「容赦なくやな」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「何としてもです」
「倒さなあかんな」
「そうした相手です、また狂信者達なので」
それでとだ、また言った大佐だった。
「説得もです」
「カルト教団の常やな」
「残念ですが。では」
「今からな」
「作戦開始ですね」
「今からな」
「そうしようね」
アマードも応えてだ、そしてだった。
二人は大佐と共に邪教の一団のアジトの捜索と彼等の征伐にあたった。するとすぐにガブリエラはこう言った。
「まずは連中が発見されたな」
「そこにだね」
「行ってな」
そうしてというのだ。
「連中を探そうか」
「それがだね」
「何といってもな」
まさにというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ