第2話
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か展開できず、全方位からの攻撃には対応できないのでは?と考えた。
先ほどと同じ威力の電撃が麻生の全方位から襲い、そしてその電撃が当たり砂塵が舞う。
(しまった!!もし私の考えが当たってたらあいつは・・・・)
不安を抱えながら砂塵が晴れていく。
しかし美琴の考えとは裏腹に火傷一つなく麻生は立っていた。
あまつさえ未だに欠伸をしている。
(そう・・・・どうやらこいつ相手に手加減は必要ないみたいね。)
バチバチと音と同時に美琴の周りで黒い何かが舞い上がってくる。
「ほう、電磁力を使って砂鉄を操っているるのか。」
一度見ただけで原理を看破する。
美琴は一瞬驚くが麻生相手にいちいち驚いていられないと割り切る。
舞い上がった砂鉄が剣の形に変わっていく。
「砂鉄が振動してチェーンソーみたいになっているから触れるとちょーと血が出たりするかもね。」
美琴が砂鉄の剣を持ち麻生に向かって駆け出す。
「このままでも別に問題はないが退屈だし・・・・・攻めるか。」
麻生は左手を虚空に伸ばすと、そこに剣が突然現れる。
刀身80センチ、幅6センチの両刃の西洋剣が握られていた。
その突然の剣の出現に美琴は駆け出した足を止める。
電撃を防いだ事といい剣が突然現れた事といい、本当に無能力者とは思えない。
美琴が足を止めていると、今度は麻生の方が美琴に接近する。
麻生は剣を美琴に斬りかかり、それを美琴は砂鉄の剣で受け止める。
ガガガ!!!と音と同時に麻生の持っている剣が少しずつ削れていく。
それを見た麻生は一旦美琴と距離を開ける。
美琴の砂鉄の剣は電磁力でチェーンソーの様に振動している為、鍔迫り合いになれば砂鉄の剣の方が圧倒的に有利である。
しかも砂鉄はそこら中に幾らでもある。
砂鉄がなくならない限り砂鉄の剣が無くなることはない。
麻生は自分の剣を見つめている。
「ふ〜ん、普通の剣じゃあ駄目ってことか。」
麻生が呟くと突然持っていた剣が粉々に砕け散る。
それと同時に別の剣が握られていた。
「私の電撃を防いだり何もない所から剣を出したり、どんな能力してんのよ。」
「俺に勝てたら教えてやるよ。」
麻生はさっきと同じように美琴に近づき斬りつける。
(何度やっても結果は同じ!!)
美琴もさっきと同じように受け止めようとする。
だが、その斬撃を受け止めた砂鉄の剣が真っ二つに折れた。
「なっ!?」
その結果に驚き今度は美琴が麻生と距離を開ける。
「あんた、その剣に何かしたの?」
「別に俺は何もしていていない。
これはそう言う剣なんだ。」
美琴は麻生の言っていることがいまいち理解できなかった。
麻生はそのまま話を続ける。
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