俺の姉ちゃんが!?(side:仗助)
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んの奴、先に帰っててリビングでくつろいでやんの!
「姉ちゃん!」
「ん? なに?」
しかし、俺は続きの言葉が出なかった。出せなかった。
落ち着け、俺! 順を追って聞き出せばいいんだ!
「あ、あのさ…。」
「そういえば、あんたベーカリーショップの近くにいたわね?」
「へっ?」
「頭でも打ったの? 広瀬君と億泰君に介抱されててさ。」
「……。」
「なんで黙るの?」
「なあ、姉ちゃん…、あん時誰かといなかった?」
「……。」
「黙るなよ!」
「仗助には関係なーい。」
「いいや、関係あるぜ! 大事な双子の姉ちゃんがどこの馬とも知らない野郎に…。」
「はっはーん。さては…、ストーカーしてたでしょ?」
「あっ!」
「道理で気配があったわけだわ。気のせいじゃなかったんだ。」
「うぅう…。」
「別にやましいことはないよ。文通相手の人とちょっと会ってただけだから。」
「あれが…、キラさん?」
「うん。」
はい! 裏が取れましたぜ! あれが、姉ちゃんの文通相手のキラさんでした!
「明らか年上だよな?」
「それが?」
「…それがって…。」
「母さんだってメッチャ年の差の恋して、私らを産んだんだよ? それとも年の差の相手は生理的に無理なわけ?」
「そんなことな…。」
「だったら、いいでしょ? 別に何か変なコトしたわけじゃないよ? あれからぽかぽか陽気の公園で、一緒にサンドイッチ食べただけだし。」
「だから! それがもう…。」
「心配してくれてるのは分かるよ。でも、本当に変な意味じゃないよ。」
「けど、耳まで赤くなるか、普通!?」
「……どーこで、何して聞いてたのかなぁ?」
「はっ!? あ、それはその…、俺が頼んで…その…康一は悪くない!」
「へ〜〜〜〜〜〜?」
「あ…あの、その…、手…ゴキゴキ、やめて…。こえぇ!! あ…、ぎゃあああああああああああああああああ!!」
「いつ、どこからついてきてたのか、喋るまでやめな〜〜い。」
卍固めされ、俺は全部白状したのだった……。
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