第7章:神界大戦
第213話「足掻き、集結する」
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「っ……!」
どういう事なのか問う間もなく優輝さんが再び駆けだす。
“天使”達も動こうとしたけど、こちらはあたし達の霊術で牽制する。
戸惑いはしても、こういう事は怠ったらダメだものね。
「優輝さん、今のは……」
「奴の“性質”を見抜く事に関係していると推測したんだ。アリサとすずかの霊術の弱点を即座に見抜き、その上弾幕の隙間をも見抜いた。そこから未来予知に近い事も可能だと考えた」
「……未来を“見抜く”って訳ね……」
本当に見抜く事に関する“性質”かは結局わからない。
それでも、今回は優輝さんの推測から放たれた攻撃は命中した。
「さっきの驚愕は、どうあっても命中すると“見抜いた”からって事ね」
「そういう事だ。……もうすぐ結界に着く。包囲網があるな」
そうこうしている内に、件の結界の近くに来ていたらしい。
その結界を包囲するように、多くの神や“天使”が包囲している。
……あれでは、包囲の中に入るのも難しい。
「式神としての僕はここまでだ。突貫のための糧になる。……後はアリサとすずか……それと、皆に頑張ってもらおう」
「え……」
抱えられた状態で振り返ると、そこにはなのはやアリシア、はやて達がいた。
皆、既にボロボロだった。だけど、戦意は残っている。
「全員、考える事は同じやった訳か」
「いないのは……とこよさん達だけ?」
「そのようだな。後は僕の本体と言った所だ」
悠長に会話しているが、その暇はないも同然だった。
飛んできた巨大な剣が、同じく飛んできた閃光を防ぐ。
「神夜!」
「おう!」
追撃とばかりにまだまだ閃光が飛んでくる。
しかし、今度は神夜が弾いた。
……あいつ、なんか滅茶苦茶強くなってない?
「今度は、こっち……!?」
「させ、ないっ!!」
包囲している神もこちらに気付いている。
そちらからも攻撃してきたが、今度はなのはが相殺を試みた。
スターライトブレイカー……切り札であるはずの魔法を、なのはは即座に使った。
「貫いて!!」
強い意志を感じた。その瞬間、極光が神の攻撃を相殺した。
……いえ、それどころか、押し切った。
「(弾幕だったから、撃ち漏らしたものもあるけど、こんなに……!?)」
改めて、なのはの意志の強さを思い知った気がする。
でも、裏を返せばここにいる全員がなのはや神夜のように強くなれる可能性がある。
「今だ。……僕が突貫したら、何としてでも内側に入り込め。いいな?」
「っ、分かったわ」
「うん……」
何をするのか、何となく分かった。
式神という仮の肉体……と言うか、分身だけど。そうだと
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