悪ガキ共
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…、あの札束からするに、6万以上はあるね。
それをあの男の子に渡してたけど、二人への分け前はわずか1万円。そりゃそうだ。二人とも不満げそうだけど。
う〜ん、あの様子じゃまだまだあの男の子こと利用する気満々そうだな。
そろそろ姿を見せて、スペシャルなげんこつ入れてやろうか!?
っと、思ってたら、あの男の子のスタンドがスタンプ以外に集めてきたハガキや封筒などを仗助が捨ててた。
その中にある金券でも求めてたのか、億泰君が必死に中を探している。
そして…、やがて宝くじの券を見つけ出していた。
ん? あの様子だと……、さては、当たってたな!?
あのリアクション…、間違いない!
馬鹿なの、アホなの、大馬鹿なの!? 当たりクジを無償で無名で寄付するような善人を見習え!
あ〜〜〜〜〜、もう! うちの警察官のお爺ちゃんが知ったら、どんな雷が落ちるだろう!?
私が頭を掻きむしっている間に、悪知恵が働く欲まみれのガキ共は、とうとう銀行に向かいやがった。私は、ブルー・ブルー・ローズに導かれずその後を追跡した。
待てよ…? 換金するとなると手続きが複雑なはずだ。なにせ宝くじの券…、いかなる闇と不幸がもたらされるか分からない。よく大金を手に入れて身破滅させるっていう話はあるけど、あのガキ共のことだ、いかなる手段をもってしても大金を欲しがるはず…。それこそ、スタンドという常人には分からないモノを利用してでもね!
もう少し様子を見て、これ以上のアホやったら空条さんのところに連絡したろ。そしたらげんこつどころじゃ済まないだろうね。ククク…。
銀行前の曲がり角で待ってたら、小切手持って出てきやがったよ、悪ガキ共め。
さてと…、あとは、全部見てたことを言って、げんこつ入れて、小切手募集してと…、って考えてたら、どうやら仲間割れ発生。
あの男の子が欲に負けたらしく、小切手を自分だけのモノにしようとしたらしい。それに怒った億泰君が男の子を殴った。そして仗助が小切手を奪っていった。
うん…。げんこつ数発と、顔面追加だ。
けど、あの男の子スタンドが小切手を奪い、そして逃走劇が始まった。
馬鹿! 馬鹿だ、大馬鹿だ!
欲が絡むとこうも人間ってダメになるわけ!? ああもうこれだから金って奴は…。
私は、あの男の子がスタンドの力で建物の壁を登り、そして仗助と億泰君は、スタンド同士で手を繋いで上へと本体ごと持ち上げて追いかけていた。
さすがに私の力じゃ上までいけない。仕方ない…、上での戦いが終わるまで様子見だ。
しばらくして……。
紙切れが上から風に乗って飛んでいくのを見た。そしてあの男の子のスタンドがそれを集めに降りてきた。
さらにしばらく待つと……。
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