ブルー・ブルー・ローズ その1
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力を制御できるのか分からない。じゃあ、どうしたらいい? 死ねばいいの?」
『それは…。』
「けど、私は死ねない…。私が死ねば、今まで集められた青いバラの花がどうなるか分からない。この力に意味があるのなら、その意味を知らないまま死ぬなんてしちゃいけないんだ…。きっと…。あの世の境界から、私を引きずり戻したのも…。」
『……祝福…。』
「えっ?」
『“神の祝福”。青いバラの花言葉だったかしら…? 力を持つということは、きっと意味があるはずよ。アナタの青いバラには。』
「意味なんて…。」
『死ねないんでしょ? 何も知らないまま死ぬわけにはいかないんでしょ? だったら、生きなさいよ。そして答えを見つけるの! しゃんとしなさい!』
「……分かってるよ。言われなくても。」
「あれ〜? 姉ちゃん、何してんの?」
「あっ、仗助。ここに女の子…、あれ?」
私が仗助の方を見てから女の子の方を見たら、女の子は消えていた。
「姉ちゃん?」
「…なんでもない。」
私は、仗助の方へ行った。
***
side:幽霊の少女
『……神様の祝福…。確かに、もっとも不平等と言えるかもしれないわね。アーノルド…。』
杉本鈴美は、首を切られている犬と共に、あの世とこの世の境目に、不気味に咲く赤い茎を持つ鮮やかな青いバラの花を見つめた。
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