透明な赤ちゃん
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と、触った感じで分かったんだけど、赤ん坊は…女の子でした。
仗助に赤ん坊をまかせ、私は、ジョースターさんと、ベビー用品を買いに店に入った。
たくさんある用品の中からどれが良いか聞かれるので、同じ女の子でも、分かるか!っとツッコみ。で…、結局たくさん買っちゃった…。メチャクチャお金かかったけど、ジョースターさんのカード払い。
で…、赤ちゃんの服やオムツ、そして帽子も被せ、靴下もはかせた。本当に透明で、顔がないから常人が見たら不気味がられるのは間違いない。
そこでジョースターさんが、一緒に買ってきた化粧品を使い、顔をファンデーションで塗った。
顔を塗ったことで分かったけど、かなり可愛い子だった。これなら顔立ちも分かり、母親探しの良い情報源になりそう。
最後に目だけは塗れないので、サングラス。
しかし…、油断してた。
赤ちゃんの透明にする力が強まり、ファンデーションも、服も、終いにはジョースターさんの手まで透明にしてしまった。
「ジョースターさん! 手を離せ!」
「えっ? えっ!?」
「早く、その赤ん坊から手を離して! 全身透明にされちゃう!」
ジョースターさんは、ベビーカーに赤ん坊を乗せた。
しかし、離してもジョースターさんの手は透明なままだった。
そうこうしていると、ベビーカーまで透明に。けど、半径30センチぐらいが。
「やばいぜこりゃ〜〜! 赤ん坊から半径30センチぐらい全てなんでもかんでも透明にしちゃうみたいだぜ〜〜〜!?」
「あっ…。」
「? どうしたんじゃ?」
私の異変にジョースターさんがいち早く気づいた。
「やばい…。ま、マズいよ…。」
「どうした、姉ちゃ…、っっ!?」
ベビーカーの下に、ブルー・ブルー・ローズの根っこが…。
ウソでしょ!?
今にもベビーカーの下から登って、赤ん坊を狙おうとしてる!
「ミナミちゃん! スタンドを引っ込めるんじゃ!」
「で…できないの…。」
「姉ちゃんのスタンドは、暴走してんだ! 自分の意志じゃ操れねぇ! あっ。」
っという間に、ブルー・ブルー・ローズの根っこがベビーカーに登ろうとして、ベビーカーを動かしてしまった。
緩やかな坂道をベビーカーが走って行ってしまう。それを追いかけて、ブルー・ブルー・ローズの根っこが動いた。
「あ、ああ、ああああああああ!」
「マジか!? こんなヤバいときに!」
なんで!? なんで赤ん坊を狙うの!
違う! こんなの私の意志じゃない!
ストレスによって、赤ん坊の力は強まり、ベビーカーを丸ごと消したどころか、周囲にあった木も、地面も透明にした。
私達は追いかけ続けて、やがて…、ベビーカーが木にぶつかって
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