レッド・ホット・チリ・ペッパー その3
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近くにあった小さいコンテナを吹っ飛ばし、コンテナを運ぶためのフォークリフトまで仗助が吹っ飛んだ。そしてフォークリフトに叩き付けられ、フォークリフトが破壊された。
「仗助!」
「死ね、ミナミぃ!!」
「!」
「ぬっ!?」
レッド・ホット・チリ・ペッパーが私を攻撃しようとした直後、私を包み込むようにブルー・ブルー・ローズが出現した。
根っこの隙間から見えたが、ブルー・ブルー・ローズが出現したことで、レッド・ホット・チリ・ペッパーが攻撃を躊躇して離れた。
「ちぃ! 先に仗助だ! てめぇは、見てな、弟の最後をよぉ!!」
「あっ!!」
私は、ブルー・ブルー・ローズに阻まれ動けなかった。まるで檻だ。
レッド・ホット・チリ・ペッパーが倒れている仗助に向かって行った。
「やめ…!」
私は根っこの隙間から手を伸ばす。だが届くわけがない。
根っこの隙間から見たのは…、クレイジー・ダイヤモンドの力で再生された破裂したタイヤにレッド・ホット・チリ・ペッパーが包み込まれて閉じ込められた光景だった。
そうだった、仗助のクレイジー・ダイヤモンドは、ある程度、再生するまでの時間を変えられるんだ!
タイヤの素材は、ゴム。つまり絶縁体。つまり、電気が来ない。電気のスタンドであるレッド・ホット・チリ・ペッパーには大敵!
でも…、ホントウの狙いは違った。
音石は、パニックになったフリをしただけだと言った。そしてタイヤ内部にいたレッド・ホット・チリ・ペッパーがタイヤを突き破った。
その瞬間。
タイヤは破裂する。つまり……。
「ここは港。吹っ飛ぶ方向は…。」
「…海。」
空気が抜ける勢いでタイヤがレッド・ホット・チリ・ペッパーごと海に落ちる。
『ギャアアアアアアア! う、海はまずい! 海はまずいんだよ〜〜〜!!」
「塩水は電気を通しやすいけど…。」
「そいつが大量だったら、四方八方に…散る!」
「中学校で習ったよね〜。仗助。」
私は、ブルー・ブルー・ローズの檻から抜け出しながら仗助と笑い合った。
で、スタンドが四散しちゃった本体の音石は、というと…、立ったまま、イッちゃってました。
か……勝ったのかな?
それにしても、さっき暴走したせいか、体から力が……。
意識が……。
私を心配する仗助と、広瀬君の声が遠い…なぁ……。
あれ? 夢を見てるのかな?
ヨボヨボの大柄なおじいさんの横からボロボロのレッド・ホット・チリ・ペッパーが襲おうとし、ブルー・ブルー・ローズがコートから生えて根を張って守り、その隙に、億泰君が船員に扮した音石を殴り倒したのは……。
「…ナミ…、ミナミちゃん。」
「…?」
「姉ち
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