レッド・ホット・チリ・ペッパー その3
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なるほど…。広瀬君の分析が正しくないことを祈りたいね。
音石がギターで、イエ〜〜スと返事をした。
「姉ちゃん、康一…、下がってろ。もし…俺に何かあっても、すぐに逃げられるように…。」
「仗助…。」
「じょ〜すけ〜。お前のクレイジー・ダイヤモンドに対しては、この小指だけしか使わん! この小指で、お前の腕を吹っ飛ばすと! 予告しよう! さっきの億泰のようになぁ〜。」
「今日死ぬかもしれないのに、そんな余裕こいてていいのかなぁ?」
「っ…、まっ、花はあとで回収するさ。時間がないからよ〜〜。さっさと決めるぜ!」
うん。焦ってるね。空条さんの言うとおり、私の言葉は…、相当効いてたみたいだ。
「行くぜ、仗助!」
「だが、ちょいと待ってくれ。その前に、おめーが小指だけつーんなら、俺の方もルールを決めとくぜ。」
「あっ? ナマ言ってんじゃあねーぞー! おめーごときにゃルールなんて…。」
次の瞬間、音石の左手の小指を仗助のクレイジー・ダイヤモンドが折った。
あーあ。焦りがここにきて効いてるね。
すんごい悲鳴上げてる。
「ルールは、いらねーかい! そいつはど〜〜〜もよぉ〜〜〜! 行くぜ、コラァーーー!」
「ああああ! なんてことしやがんだ、この野郎! 俺の大切な小指がぁーーー! 折れちまったぁーーー!!」
「小指ぐらいで大げさな…。本当に…、あと何時間? あと何分で死ぬかもよ? 寿命の残量なんて見えないからねぇ…。あとどれぐらい残ってるかな?」
「ぐっ! このアマ…! あとでお仕置きだ! けどその前にこの怒りをどこにぶつければぁぁぁぁ!?」
すると音石は、ギターを構えた。
みるみるうちに、折れてあり得ない方向に行っていた小指が元に戻り、激しい演奏を始めた。曲調は、まさに怒り。怒りを見事に表現している。うん、腕は確かなようだね。ギタリストとしては。
「表現できたぜ…。俺のハートを! 究極の怒りを! 表現できたぜ〜〜。」
「やってみろ! 音石ぃ!!」
仗助がクレイジー・ダイヤモンドを放った。
しかし外れた。いや、そもそも本体を狙ってない…。
港のアスファルトの下の電線を通じてレッド・ホット・チリ・ペッパーが仗助の足をすごいスピードで動かし、方向を変えさせたんだ!
港の地下電線は張り巡らされているらしく、…もしかして、場所としてはヤバい?
もう! こんな時にこそ、私のスタンド・ブルー・ブルー・ローズでしょ! なんでいつも良いときに来ないかなぁ!?
戦いは、わずか1分も経ち、アスファルトの下を光速レベルで移動するため、レッド・ホット・チリ・ペッパーの動きはまるで忍者の分身を錯覚させるほどだ。
仗助がどんどん傷つけられ、劣勢になっていく。
なんで
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